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シリーズ私たちと人権90

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熊本県宇土市

■刑を終えて出所した人などの人権
刑を終えて出所した人と聞くと、頭の中にはどんな言葉が思い浮かびますか。「怖い」とか「信用できない」といった不安や抵抗感など、否定的な言葉が浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
次のグラフは、「人権に関する市民意識調査」で出所した人などの人権に関して起きていると思う人権問題について尋ねたものです。
「更生した人たちに対する誤った認識や偏見が存在すること」、「悪意のあるうわさが流されること」、「就職・職場で不利な扱いを受けること」といったことが現状の人権問題として認識されています。
本人に真摯な更生意欲があり、被害者心情に十分な理解を持っている場合でも、社会に根強い偏見や差別意識があることから、自分の居場所がない、住む所や仕事が確保できないなどといった厳しい現実に直面することが少なくありません。出所した後に住居や仕事がないことは、再犯率の高さに結び付くという調査結果もあります。
刑を終えて出所した人を、誤った認識や偏見・差別によって社会から排除するのではなく、社会の中に包み込んで、一緒になって生きていこうとすること、社会の一員としてやり直そうとしている当事者の姿に向き合おうとすることが、今の社会に必要なのではないでしょうか。

○出所した人などの人権に関して起きていると思う人権問題(複数回答)

(掲載グラフは2022年8~9月 宇土市人権に関する市民意識調査より抜粋。n=877:調査回答数877票をもとに割合を算出しています。)

問合せ:生涯活動推進課 生涯学習係
【電話】22-6510

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