元樹(げんき)だより～市長からのメッセージ

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世間で横行する悪質な詐欺行為。「自分には関係なか〜」「自分が騙さるっはずんなか」と思っていませんか?
6件で約6千4百万円。これは宇城地域で今年1月から9月末までに発生した振り込め詐欺の認知件数と被害額です。中でも9月は、わずか1か月間で2件1千4百万円の被害があったとのことです。身近な地域で多額の被害に遭われた方がいる…想像を超える被害額に驚きと恐ろしさを感じたところです。
狙われるのは何も高齢者ばかりではありません。最近では時代の変化に乗じ、パソコンやスマホなどを介した巧妙な手口で誰もがその被害に遭う可能性があります。
そうはいっても、自分が「騙されるかもしれない」と思って用心深く行動する方は少ないでしょう。半面、「自分は騙されない」と自信を持っている方が圧倒的に多いと思います。私自身もどちらかというと後者の一人です。ただ、統計的に見ると、自分は大丈夫だと自信をもっている方ほど詐欺の被害に遭うリスクが高いのだそうです。「騙されない」との思い込みが判断を鈍らせるのかもしれません。
私の身近な知人に起こった出来事です。つい最近「フィッシング詐欺」に引っ掛かったのだそうです。
フィッシング詐欺とは、メールに記載されているリンク先をクリックさせ偽のウェブサイトに誘導し、クレジットカード情報や銀行口座情報を騙し取る手口の詐欺です。
知人の話によると『スーパーでクレジットカードを利用した直後にカード会社からスマホにショートメールが届いた。メールにはカード利用者が本人であるかの確認が必要との記載があった。カードを利用した直後だったこともあって疑うことなくリンク先にログインしてカード情報を入力してしまった。しばらくして明細を見て初めて詐欺にあったことに気が付いた。不正利用を3回されていた。まさか自分が騙されるなんて思ってもみなかった。』といった具合です。私よりも若い40歳代で慎重なタイプの知人が簡単なメール誘導に引っ掛かったことにも驚きでしたが、いつ自分の身に詐欺の被害が及ぶか分からないことを実感した出来事でした。
詐欺の被害に遭わないようにするためには「自分も騙さるっかもしれん」との意識を強く持った方がよさそうです。また、普段にないような疑わしいことが起こったらためらわずにご家族や関係機関(※)へ相談をしましょう。
元松　茂樹

※本紙30ページをご覧ください。