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11月14日は〝世界糖尿病デー〟糖尿病は重症化しないための予防が大切です

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熊本県宇土市

11月14日の世界糖尿病デーは、世界に広がる糖尿病の脅威に対応するために1991年にIDF(国際糖尿病連合)とWHO(世界保健機関)が制定し、2006年12月20日に国連により公式に認定されました。
(1)日本人は2型糖尿病になりやすい
糖尿病の中の大部分を占める2型糖尿病は、遺伝因子に過食や運動不足などの環境因子が加わり、すい臓からインスリンというホルモンが出にくくなったり、効かなくなることで発症します。
日本人は欧米人と比べ、すい臓からインスリンを多く出せないことや、軽度の肥満でも糖尿病を発症しやすいことがわかっています。
(2)宇土市の糖尿病の状況
特定健診受診者2,218人のうち、糖尿病の可能性がある人(※1)は321人で、受診者の14.5%にあたります。
(3)境界型でも他のリスクが重なると…
過去1~2か月の平均血糖値であるHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)が5.6%~6.4%に該当する場合は、糖尿病境界型に相当します。高血糖の程度が軽い境界型でも動脈硬化性疾患のリスクが増加し、加えてメタボリックシンドロームや喫煙がある場合はさらにリスクが高まります。
特定健診結果でHbA1c5.6~6.4%に該当し、かつ肥満・高血圧・脂質代謝(※2)・喫煙のリスクを持つ人が89.7%おり、境界型であっても9割の人が動脈硬化リスクを併せもっていることがわかりました。
(4)発見されても3人に1人が未治療や中断
特定健診で糖尿病の可能性がある人のうち、35.8%が病院を未受診、もしくは途中で中断(※3)しています。
(5)糖尿病のどの段階でも、重症化しないための予防が大切です。
糖尿病は重症化するまで自覚症状がないため、定期的な健診受診が大切です。高血糖だと分かったら、必要な医療を継続して受診し併せて生活改善を行い、血糖やその他リスクの良好なコントロールを目指すことで合併症を予防し、糖尿病のない人と変わらない生活を維持することができます。
(※1)R5年度市特定健診でHbA1c6.5%以上・空腹時血糖126以上・質問票でインスリン注射または血糖を下げる薬を服薬中と回答のいずれかに該当する人
(※2)BMI25以上、血圧130/80以上、LDL120以上、HDL40未満、空腹時TG150以上に該当する人
(※3)R5年度市特定健診でHbA1c6.5%以上のうち、質問票でインスリン注射または血糖を下げる薬を服薬中と回答した人を除き、R6年6月までのレセプト情報で未治療・治療中断の人

■世界糖尿病デーに関連したイベント
どちらも参加費は無料です

◇糖尿病健診
日時:11月10日(日) 10:00~19:00
場所:イオンモール熊本2階 イオンホール
内容:血糖測定(タリーズ前ブリッジ)、医療相談、お薬相談、栄養相談(クロックハウス横イベント広場)

◇県民公開講座
日時:11月10日(日) 13:00~15:00
場所:イオンモール熊本2階 イオンホール
テーマ:体重減少効果のある糖尿病薬
内容:
(1)症例報告「週1回の新薬注射で体重とHbA1cが減少した2症例」
演者…美里リハビリテーション病院 竹田晴生氏
(2)特別講演「体重減少も期待できる糖尿病薬」
演者…熊本総合病院糖尿病センター 本島寛之氏

■市特定健診は12月28日(土)まで!
市内医療機関での特定健診を12月まで実施しています。
特定健診ではHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)も測定しています。この機会に健診を受診してみませんか。

問合せ:健康づくり課 健康推進係
【電話】27-3324

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