本田博通(ひろみち)地域人権教育指導員が学校で働いていた経験などから「じんけん」の今をお伝えします
■うきにほんごカフェ
1年前、菊池市中央図書館が主催する「にほんご教室」の見学に出掛けました。「たまたま菊池に来たという外国人にも第2の故郷と感じてもらいたい」とスタッフが言う通り、教室は笑顔の絶えない楽しい雰囲気で、一緒に行った3人は魅了されて帰ってきました。宇城でもまず交流の場をと、私たちは準備を重ねました。
9月の第1回は郷土のスイーツ「白玉だんご」作り。
そして、2回目は前回参加したJさんにお国のクッキー作りを教わりました。会場の宇城教育会館は15人ほどの大人に交じって、赤ちゃんから中学生もいてにぎやか。3種類のオートミールクッキーのレシピは英語版と日本語版。「ボウルにバターを入れ、ミキサーで…」笑顔で説明されるJさんにうなずく、みんなの頭が揺れます。彼女は日本人と結婚されていて日本語が話せます。
向こうではEさんが英語で話し掛けられてホッとしている様子。彼は昨年来日したALTで、日本語練習中。「How about dinner?(夕食はどうしてるの)」と尋ねると(グーグルでね)、彼も携帯を見ながら、「ギュウ‥ギュウドン‥作ります」。お互いに頑張りましょう。
「ウキカラ」を見て参加された宇城市在住の方は年代も職業も様々(さまざま)。「仲良くなりたい、外国の人と友だちになりたい」「外国語は話せないけどいいですか」と来てくれました。私たちスタッフと同じ思いを持っている人たちがたくさんいてうれしい。
宇城市に住む外国人は800人弱。菊池市のアンケートで『困っていること』上位は、「文化や習慣の違い、言葉が通じないこと」、「地震や火事の時の知らせ」「日本人と仲良くなる行事、日本人の相談相手」。交流を深めながら、私たちも学んでいければと思います。
第3回は「だご汁作り」。案内は29ページに掲載しています。
問合せ:生涯学習課
【電話】32-1934
<この記事についてアンケートにご協力ください。>