私たちが暮らす宇城市の郷土にまつわるさまざまな文化の魅力を発信します
■進化する民具たち
お米を一定の大きさに選別してごみやもみ殻などの不純物が入らないようにする機械を色彩選別機と言います。色彩選別機ができる前は、箕(み)という道具を使ってお米を選別していました。
箕の上にもみ殻を外した後の玄米を乗せ、揺らすことで玄米ともみ殻やごみを分けました。しかし、扱いが難しく、人によって出来が変わってしまいます。そのため、むらを無くすために籾篩(もみふるい)、淘(ゆす)り板、万石通(まんごくどお)しなど、時代を通してさまざまな道具に進化してきました。
そして、皆さんも教科書で一度は見たことがある唐箕(とうみ)が誕生。唐箕は、風の力を利用することで誰でも簡単に選別ができる画期的な道具でした。
この例のように、時代の流れと共に工夫され、進化してきた庶民の道具が民具です。郷土資料館に展示してある民具も、そのような視点で見てみると面白いかもしれません。
■郷土資料館
開館時間:10時~17時
休館日:月・木曜(祝日の場合はその翌日)
住所:豊野町糸石3818【電話】45-2102
問合せ:文化スポーツ課
【電話】32-1954
<この記事についてアンケートにご協力ください。>