■持続的な地域福祉を目指して_。
市で働く福祉分野の隊員は3人。令和5年度から地域の課題解決のためにそれぞれが掲げた目標に向かって活動しています。
◇持続的な地域福祉を目指す地域おこし協力隊
地域おこし協力隊…人口減少や過疎化などの課題を抱える地方自治体が、都市の住民を受け入れ、各種の地域協力活動に従事してもらいながら、その地域への定住・定着を図る人たち。
▽移動支援から地域の課題解決を
宮本 康太郎(こうたろう)さん
市内で移動支援に関する新規事業を行うことが目標です。
免許返納後の移動手段や生活環境の整備、公共交通の縮小に伴う課題を地域活性化の観点から解決することを目指しています。
地域との連携を重視し、移動に関する課題のニーズを調査中です。
将来的には、地域住民による相乗りや在宅介護向けの福祉車両レンタル、EVトゥクトゥクを活用した地域の活性化ができるように模索しています。
《協力隊としての成果》
・活動拠点の選定、確保。改修と交流イベント
・EVトゥクトゥクの活用
・熊本県立大学、社会福祉協議会とのスタートアップ事業 など
▽地域で安心して楽しめる居場所づくりを
吉川 悠(はるか)さん
子どもから高齢者まで集える交流拠点をつくることが目標です。
地域コミュニティーの活性化が、高齢者や子育て世代の支援や孤立を防ぐ上で重要な役割を果たしていると考えているからです。
居場所づくりを通じて、子育て世代から高齢者まで幅広い相互交流により、顔の見える関係性を築いて地域子育てにもつなげていきたいと思っています。
また、子どもたちの安心できる居場所を提供することで地域との関係性不足を解消していければと思います。
《協力隊としての成果》
・夏休み寺子屋
・かまどベンチワークショップ
・放課後の居場所提供 など
▽健康増進を通して地域活性化を
中村 瑞希(みずき)さん
地域福祉を目的にヨガやエステなど健康増進のための事業を起業・展開することが目標です。
協力隊として、生活習慣病予防や健康づくりを目的とした健康美容の模索や空き家を活用した拠点づくりを行っています。
現在は主に活動の拠点づくりを行っていますが、今後はヨガの資格を取得し、インストラクターとして地域サロンや施設訪問、屋外での活動など、さまざまな世代に寄り添った健康美容活動で地域活性化ができるのではないかと考えています。
《協力隊としての成果》
・福祉まつりでエステ体験の施術者として参加
・活動拠点づくり など
◆地域おこし協力隊の日々の活動を発信中
地域おこし協力隊のEVトゥクトゥクを活用した活動やイベント情報を宮本さんのインスタグラムで発信しています。
□私たちにできること
今回紹介した以外にも地域のために活動している人たちがたくさんいます。
大切なのは地域の人のために何かをしたいと思う気持ち。
特別なことではなく、私たちの身近な、自分のできる小さなことから始めてみませんか。
隣の人を思いやる一人一人の小さな気持ちが地域福祉の未来を明るくする大きな一歩になります。
◎民生委員に興味のある人は地域福祉係までお尋ねください
社会福祉課 梅田 和秀(かずひで)参事
問合せ:社会福祉課
【電話】32-1387
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