私たちが暮らす宇城市の郷土にまつわるさまざまな文化の魅力を発信します
■弘安の役と鷹島(たかしま)海底遺跡
-元寇って知ってる?(5)-
元寇防塁(げんこうぼうるい)と鎌倉武士の夜襲により、平戸島(ひらどじま)(長崎県)に退却した元軍本隊は、江南(こうなん)軍の大軍勢と合流し、再度博多湾を目指すため伊万里湾に集結しました。
後を追った日本軍の度重なる追撃で元軍は次第に弱体化。鷹島(長崎県松浦市)付近の伊万里湾に停泊していたところ、暴風雨が発生し多くの元寇船が沈没しました。沈没から逃れた元軍が鷹島に避難したところに日本軍が掃討(そうとう)作戦を実行し、2度にわたる元寇は日本の勝利で幕を閉じました。
元寇船が沈没したとされる鷹島沖の伊万里湾では、1980年代から現在まで調査員が海に潜水して行う水中発掘調査が実施されています。
調査の結果、多くの中国製の焼物、武器、生活用品などとともに、船といかりが発見されました。その姿は、蒙古襲来絵詞に描かれた元寇船そのものでした。
◇元寇750周年特別企画展
蒙古襲来絵詞のリアル
-海底に残された元寇-
市では、文永の役から750年を記念し、元寇と竹崎季長に関する企画展を開催します。蒙古襲来絵詞(複製品)の全場面を展示するほか、鷹島海底遺跡の出土品を展示します。
日時:12月15日(日)~令和7年1月26日(日)
場所:宇城市不知火美術館
入館料:無料
12月15日(日)には、元寇船の水中発掘調査を担当した松浦市職員の講演会を開催します。
◆郷土資料館
開館時間:10時~17時
休館日:月・木曜(祝日の場合はその翌日)
住所:豊野町糸石3818
【電話】45-2102
問合せ:文化スポーツ課
【電話】32-1954
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