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自治体の皆さまへ

厳しい経営状況にある上下水道事業

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熊本県宇城市

上下水道事業は、他の公共サービススとは異なり独立立採算制を基本に運営を行っています。これは、地方公営企業法で定められる「経営に必要な費用は、経営によって得られる収入で賄わなければならなない」という受益者負担の原則に基づくものです。
利用者の皆さんから納めてもらった水道料金や下水道使用料などがどのように使われているのか。また、事業の経営状況は、どのようになっているのかを令和4年度の決算を基にお知らせします。

※令和5年度の決算は、10月頃に市ホームページでお知らせします。

●水道事業会計のポイント
・令和4年度は、8,424万円の赤字。松橋、小川、豊野西部は、上天草・宇城水道企業団から水を購入しており、その水の値段が上がったことで、3年連続の赤字となっています。
・収入不足を解消するために、税金による多額の援助(赤字補てん)を受けています。
・経営を改善するため、令和5年4月1日から水を購入している地域の水道料金を改定しました。

▽水道水を届けるために必要なお金(税抜)

▽水道施設を整備するために必要なお金(税込)

●下水道事業会計のポイント
・令和4年度は8,765万円の赤字で、収入不足を解消するために税金による多額の援助(赤字補てん)を受けています。
・赤字補てんの税金の中には、下水道を使用していない市民の税金も含まれているため、受益者負担の原則による適正な使用料水準を検討する時期に来ています。

▽下水を処理するために必要なお金(税抜)

▽下水道施設を整備するために必要なお金(税込)

《用語の説明》
○長期前受金戻入(ちょうきまえうけきんれいにゅう)
長年使う資産を取得するときにもらった補助金などを、減価償却費と同様に収益化した現金を伴わない帳簿上の収益
○減価償却費(げんかしょうきゃくひ)
長年使う資産の取得費用を耐用年数に応じて費用化したもの
○内部留保資金(ないぶりゅうほしきん)
減価償却費などの現金支出を伴わない費用で不足額を補てんするお金

◆経営状況の改善に向けて
市の上下水道事業は、人口減少による減収や施設の老朽化に伴う投資費用の増加が見込まれます。これらの課題へ対応するため、今年3月に経営戦略を改定しました。
経営戦略では、将来にわたり安定したサービスを提供するため、水道料金や下水道使用料を改定する必要があるという試算になりました。経営戦略は、市ホームページから確認できます。

問合せ:上下水道課
【電話】32-1674

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