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郷の記憶をたどる

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熊本県宇城市

私たちが暮らす宇城市の郷土にまつわるさまざまな文化の魅力を発信します

■石橋3基が県重要文化財に指定
今年3月、豊野町の石橋3基(三由(みつよせ)橋、山崎(やまさき)橋、薩摩渡(さつまわたし))が、美里町の石橋3基(馬門(まかど)橋、二俣(ふたまた)橋第1・2橋)とともに「中山手永(てなが)*における石橋群附(つけたり)石碑2基」として県重要文化財に指定されました。
これらの石橋は、江戸時代末期(1828~1832年)に、中山手永の惣庄屋(そうじょうや)*だった小山喜十郎(おやまきじゅうろう)によって架けられたもの。当時、この地は宇土・八代から砥用(ともち)・矢部へつながる交通の要所でした。しかし、増水のたびに橋が流され通行できなくなっていたため、6基の石橋と1基の木橋が架けられました。
後に石橋1基が失われ、木橋は石橋へと架け替えられ、現在まで良好な状態で残されています。
「中山手永における石橋群」は、永青(えいせい)文庫*に所蔵されている『町在(まちざい)(御内意之覚(ごないいのおぼえ))』などの史料から架橋年代が分かるだけでなく、熊本藩手永による江戸時代末期の交通インフラ整備の概要が分かる点や、石橋の構造から高い技術を持った石工が建設に関わったことを知ることができる点が、文化財としての価値が極めて高いと評価され、今回の指定となりました。
*1手永:熊本藩独自の行政制度で郡と村の中間の行政区分
*2惣庄屋:手永の行政責任者
*3永青文庫:熊本藩主細川家に伝来する歴史資料の収蔵施設

◆郷土資料館
開館時間:10時~17時
休館日:月・木曜(祝日の場合はその翌日)
住所:豊野町糸石3818
【電話】45-2102

問合せ:文化スポーツ課
【電話】32-1954

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