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■1度目の侵攻 文永(ぶんえい)の役(えき)
ー元寇って知ってる?(2)ー
文永の役は、元寇における1度目の侵攻で、元(げん)(モンゴル帝国)を治めていたフビライ・ハンの命により、文永11(1274)年10月に元軍が対馬、壱岐島(長崎県)を襲撃したことから始まります。その後、元軍は博多湾に侵入し、上陸を開始。
これに対し、鎌倉幕府は九州各地の武士に参戦を呼びかけ、元軍が博多湾に上陸する頃には多くの武士が集まり、これを迎え撃ちました。
戦いの中で元軍は、それまで日本では用いられなかった集団戦法や、火薬を使った「てつはう」という武器により次第に優勢となりましたが、上陸の翌日に突然退却をしました。
日本では、この退却は「神風」により元軍が怯(ひる)んだためと伝わってきました。
しかし、近年の研究では元軍の構成が多部族の混成軍であり、指揮官同士の確執により士気が上がらなかったこと、兵が海を越えた遠征に慣れていなかったことなどが原因と考えられています。
ともかく、慣れない戦いに奮闘した鎌倉武士の応戦により、1度目の侵攻は防がれたのでした。
※詳しくは本紙をご覧ください。
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