■令和5年度 国民健康保険特別会計決算
◇〜歳入歳出決算状況〜
令和5年度の国民健康保険特別会計の決算状況は、歳入が24億8千737万円、歳出が24億6千464万円となりました。歳入歳出差引2千273万円の黒字決算です。
国保事業に要する費用は、保険給付費(医療費、療養費等保険給付に必要な経費)、県に納める納付金、保健事業に要する経費、事務的経費に大別されます。これらの費用は、主に、被保険者が負担する保険税4億1千787万円(対前年度比1.4%減)、県支出金18億5千782万円(対前年度比3.6%減)、一般会計及び財政調整基金からの繰入金1億8千637万円(対前年度比6.9%増)等で賄われています。
歳出の7割強を占める保険給付費は、18億861万円(対前年度比3.5%減)、国保事業費納付金(県へ納付)は、6億2千517万円(対前年度比4.1%減)、保健事業費(特定健診等)は、1千968万円(対前年度比8.1%減)です。
山都町では保険給付費(1人当たり)の抑制を目標に、町民の健康保持・増進のための特定健康診査事業等を実施し、生活習慣病・重症化の予防及び医療費の適正化に取り組んでいます。
今後も歳入、歳出の両側面から、国保財政運営の健全化に向け様々な取り組みを行います。
◇特定健診受診状況
生活習慣病の予防のために、対象者(40歳~74歳)の方にメタボリックシンドロームに着目した特定健診を行っています。令和5年度の受診率は59.6%(速報値)と、前年度(63.0%)を下回りました。
令和6年度は、未受診者対策を講じ、受診率を上げるとともに、高血圧・高血糖・脂質異常・腎機能低下の方を対象に、保健師による保健指導を重点的に行います。
◇一人当たり保険給付費と国保税
令和5年度における一人当たりの保険給付費(診療費・調剤等の費用)は50万3,533円で、一人当たりの国保税は10万810円となりました。一人当たりの医療費は、前年度より、1,691円増加しました。
保険給付費の増加と国保税の減収により、国保財政は極めて厳しい状況にあります(※)。
(※)令和5年度単年度収支 ▲12,059千円の赤字
■10月は国民健康保険の適用適正化月間です
1.国民健康保険の加入・脱退の届出は「14日以内」に
退職などによる国民健康保険への加入の届出が遅れる場合、国保税は資格取得した月までさかのぼって支払ったり、国保被保険者証がない期間の医療費が全額自己負担になることがあります。また、就職などの理由で国保を脱退する人は、脱退の届出が遅れる場合、国保税と社会保険の保険料と二重払いになることがあります。
2.社会保険の被扶養者になれる場合があります
同じ世帯に社会保険の加入者がいる場合、被扶養者として認定されることがありますので、勤務先にご相談ください。
3.申告を忘れずにしましょう
加入者は、所得の申告が必要です。申告をしないと、国保税の軽減の適用および医療費の限度額申請時の判定ができません。
問合せ先:総務課
【電話】72-1111
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