■3月は「自殺対策強化月間」です
自殺はその多くが追い込まれた末の死です。背景には、こころの問題だけではなく、過労、生活困窮、育児や介護疲れ、いじめや孤立などさまざまな社会的要因があります。特に3月は、就職や転勤、転居など生活環境が大きく変わる時期です。「誰も自殺に追い込まれることのない社会」の実現に向けて、自殺予防対策を行っています。こころの健康を守るために私たちにできることを考えてみましょう。
◆こころも病気になります
自殺の背景にはさまざまな要因がありますが、今回は「ひきこもり」について紹介します。
・ひきこもりってどんな状態?
さまざまな要因により、数カ月~数年にわたり対人交流や社会参加が難しく、家庭にとどまっている状態です。
・ひきこもりの原因やきっかけは何?
きっかけはさまざまで、必ずしも一つのことが原因とは限りません。原因を探すことよりも「どうすれば心身の休息ができ、元気を取り戻すことができるのか」を考えることが大切です。
こころの病気(統合失調症やうつ病など)が原因でひきこもり状態になる場合もあり、暴力があり対応に困るときもあります。気になる症状がある場合は早めに専門機関に相談しましょう。
・家族や周囲はどう接すればいいの?
まずは本人の気持ちを想像し、少しでも理解しようとすることが大切です。今の状況を非難や否定せず、あいさつや日常会話などのささやかなコミュニケーションから交流の機会を持ちましょう。
◆相談窓口
○ひきこもり
・熊本県ひきこもり地域支援センターゆるここ【電話】096-386-1177
毎週月・火・木曜日(祝日および年末年始を除く)午前9時から午後3時(正午から午後1時を除く)
・山鹿保健所【電話】44-4121
○こころ
山鹿市:LINE相談
「こころの悩み相談@熊本連携中枢都市圏」
熊本県:LINE相談
「こころの悩み相談@熊本県」
○その他
厚生労働省ホームページ まもろうよこころ
電話やSNSの相談窓口などの情報を紹介しています
〔家族の声〕
・相談しようと考えてはいたけど、ずっと悩んでいました。家族だけで解決するのは難しかったので、相談して少しずつ楽になれました。
・育て方が悪かったのかなとこれまで考えていました。「自分たちのせいかな」と責めなくて良いと思えるようになりました。
問合せ:山鹿保健所
【電話】44-4121
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