地域おこし協力隊の伊藤真紀(まき)が、山鹿の旬や気になったものを取材して発信します。
今回は、今が旬のスイカを栽培する前田達希(たつき)さん(鹿央町)を取材しました。
■前田達希さん(28歳)
・スイカ栽培歴…8年
・スイカ農家になったきっかけ…家業だったから
・スイカ農家じゃなかったら?…公務員
・趣味…映画鑑賞
・特技…スポーツ
スイカは夏が旬だと思われがちですが、実は4〜5月が一番おいしいので皆さんぜひ食べてください!
■スイカのうれしい効能
・エネルギー、水分
カロリーが低く、全体の90パーセントが水分のため、暑い夏の水分補給や熱中症予防にぴったりです。
・ビタミンC
美肌効果が期待でき、肌荒れやシミ予防にもつながります。
・カリウム
水分代謝を促して、体のむくみ改善や血圧の改善に期待できます。
・ビタミンA
健康的な肌を保ち、免疫機能を維持する作用が期待できます。
・βカロテン
皮膚や細胞の健康を保つのに役立ちます。
・シトルリン
血流改善や動脈硬化の緩和が期待できます。
■前田さんの1日(5月)
7:00 小玉・大玉スイカ収穫
9:00 手入れ
10:00 休憩
10:30 手入れ
12:00 昼休憩
13:00 手入れ
15:00 休憩
15:30 小玉・大玉スイカ収穫
17:00 箱詰め
18:00 終了
■年間スケジュール
・9月
土壌消毒(センチュウなどの駆除)
ビニール張り(ハウスおよびマルチ※1)
月末…冬の小玉スイカ定植
・10月
ビニール張り
・11月
苗づくり、接(つ)ぎ木
・12月
冬の小玉スイカ収穫
春の小玉スイカ定植
手入れ(つる引き※2および脇芽(わきめ)かき※3)
月末…大玉スイカ定植
・1月2月
交配(スイカ全般)、手入れ
・3月
小玉スイカ収穫
・4月5月
小玉・大玉スイカ収穫、手入れ
・6月7月
黒小玉スイカ収穫、手入れ
・8月
上旬まで黒小玉スイカ収穫、手入れ
ビニール片付け(ハウスおよびマルチ)
※1…土壌の上に敷くビニールのこと。
※2…スイカの苗の成長の過程で、一度伸びたつるを真ん中の通路の方へ引き寄せる作業のこと。
※3…不必要な脇芽を摘み取り栄養の分散と込み合っている枝を除いて風通しをよくし、病気になりにくい環境を作る作業のこと。
Q:ことしの年間出荷予定量と主な出荷先はどこですか?
A:JA鹿本管内では、360人で300ヘクタールを栽培しており、150万玉の出荷を見込んでいます。主な出荷先は関東や関西方面です。
→熊本県の人口が約170万人なので、150万玉はすごい生産量!
Q:大変なことは何ですか?
A:栽培面積が広いので、手入れが遅れると巻き返しが大変です。そのため、しっかりとスケジュールを組み、こなしていくことが重要です。
Q:どういった時にやりがいを感じますか?
A:おいしいスイカが収穫できたとき、また、消費者の声を直接聞いたときです。
Q:ことしのスイカの特徴を教えてください。
A:2月の日照不足により3月は小玉傾向でしたが、4月から天候回復と昼夜の寒暖差により糖度が12度を超え、シャリ感甘みともに最高のスイカです。
■クイズ
(1)おいしいスイカの見分け方
A しまが薄く、艶がない
B しまが濃く、艶がある
(2)おいしいスイカの食べ方
A 食べる1〜2時間前に冷やす
B 食べる1日前から冷やす
(3)意外なおいしい食べ方
A しっかり炒める
B 適度に凍らせる
※答えは下です
■〜取材を終えて〜
取材時のビニールハウスの室温はすでに35℃近くあり、私の第一声は「暑い…」でした。消費者は、スーパーなどに行けば物を簡単に手に入れることができますが、生産者さんや配達してくれる人などたくさんの人のおかげで生活が成り立っています。日々感謝しながら過ごしていきたいですね。
前田さん、お忙しい中ご対応いただきありがとうございました。
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クイズの答え:(1)B、(2)A、(3)B
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