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自治体の皆さまへ

年頭のごあいさつ(2)

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熊本県水上村

新年明けましておめでとうございます。
ご家族お揃いで輝かしい新年をお迎えのことと存じます。
本年も旧年にも増して教育委員会の事業に御理解と御協力をよろしくお願い申し上げます。
さて、昨年の本村学校教育は大きな転換期を迎えておりました。それは、これまでの小学校と中学校という二つの校種から、義務教育学校という義務教育九年を貫く形に転換したことです。
しかしながら、新しい学校を開設するにあたり、閉校という大きな決断を迫られました。三校共に多くの卒業生を育んだ学び舎であり、地域文化の核として大きな役割を果たしてきた歴史がありますから、寂しい思いをされた方も多いと存じます。
そのような思いの中で、閉校を受け入れていただけたのは、子どもたちの未来のために託された思いだったと感じております。
令和五年四月に学園の開校宣言を村長が行い、校長に新校旗の授与がありました。
一日も早くより大きな集団での教育を施してほしいとの保護者の方からのご要望もあって「分離型」義務教育学校として誕生しました。一年生から六年生までが旧岩野小校舎で、七年生から九年生まで旧中学校校舎と、教室等の準備ができるまでの期間、別々に過ごしています。春になれば教室の準備もできて、一年生から九年生まで旧中学校敷地に移り、本格的に「施設一体型」義務教育学校水上学園となる予定です。教室増設に合わせてスクールバス車庫も新しくします。熊本県南部地域初の義務教育学校ということで近隣に例がなく、令和二年から本村に合った義務教育学校を創造しようと研究を進めてきましたが、今後も学校・児童生徒・保護者・地域・教育委員会・行政と連携しながら「水上っ子」に合った教育活動の完成を目指して研究実践を続けて参ります。
令和六年度から、一年生から九年生を三つのステージに区分して教育活動を展開する計画をもっています。一年生から四年生の第一ステージはこれまでと同様に学級担任制を取り、五年生から七年生の第二ステージは、徐々に教科担任制を導入し七年生で教科担任制を完成させます。八年生・九年生の第三ステージは最高学年として義務教育の完成を目指します。学園全体での行事や各ステージごとの集会などを計画し交流を深めていきます。学園には他にはない義務教育学校ならではの主体的な活動を期待しています。学習面では英語教育や村民学(みずかみ学)、ICT活用を柱として、主体的で対話的な学びを通して学力のさらなる向上を目指します。
本年もどうぞ水上の教育に旧年同様村民の皆様のお力添えを賜りますよう心からのお願いを申し上げ、新春のご挨拶とします。

水上村教育委員会教育長 西野 健

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