■令和5年度決算を全会一致で認定(1)
◇古屋敷柳平線の現状を視察
令和5年度決算審議が本会議で行われ、7つの課ごとに慎重に審議。最終日、各会計ごとに採決した結果、すべての会計において全員賛成で認定しました。
なお、主な質疑・意見等は、以下のとおりです。
《総務課関係》
▽杉野貴文議員
Q:令和5年度は減債基金が9,930万5千円繰入れされている。本年度においても1億円が予算措置されており、スポーツ施設整備事業に3億円ほどの過疎債が充当されている。
今後の起債を伴う大規模な事業投資の予定は。
A:本年度、トラック整備に6億5千万円、旧湯山小学校の改築関係に4億円の事業が予定されている。過疎債を借り入れることとしているが充当率が下がってきており、ふるさと応援基金を充当する考えでいる。今後も適債事業に努めたい。
▽山崎隆浩議員
Q:ドライブレコーダー設置補助制度が始まり数年経つが、車両を乗り換えた場合は機器を載せ替えれば済むことであるが、今後機器の更新がでてきた場合の対応は。
A:制度開始から5年が経ち、今後車両の乗り換え、ドライブレコーダーのシステム更新などがでてくる。その場合は補助要綱を見直しながら拡充していきたい。
▽荒嶽晋議員
Q:8月の台風10号の際、避難者に備蓄品が支給されなかったと聞いたが支給する基準は。
A:備蓄品については、災害が発生した場合に3日もつように備蓄している。通常、避難される際は自宅から持参された食料で対応してもらい、必要であれば買い物や自宅に取りに連れて行ったりしている。ただし、道路が寸断された場合はこの限りではない。
《税務住民課関係》
▽米本宗徳議員
Q:有価証券運用配当金516万2,124円は何の分で何件分か。
A:平成25年購入の20年国債を3月に売却し、30年国債に同じ額面5億円で入れ替えた収益。件数はこの1件。
▽荒嶽晋議員
Q:マイナンバーカードを利用したコンビニでの証明書交付を望む声を聞くが、本村では検討されているか。また、球磨郡の町村で導入はあるか。
A:村内にコンビニがないなどの理由で検討していない。熊本市では導入されているが、球磨郡では確認していない。
《保健福祉課関係》
▽杉野久志議員
Q:昨年度から新たに帯状疱疹ワクチン接種の補助が始まり、16人の方に延べ28回分の接種補助とあるが、人数と回数に違いがあるのはなぜか。
A:対象者は50歳以上。1回接種で済む生ワクチンと2回接種が必要な不活化ワクチンがあり、人数と接種回数が異なった。また、2回接種の方に年度をまたぐものもあったため。
▽山崎隆浩議員
Q:保育所の給食材料費に不用額(20万円以上)が出ているが、物価高騰により現状の予算では窮屈となっていたのではないか。
A:保育所からの給食材料費不足の話はなく、年齢に応じた栄養量を計算し、問題なく提供できている。
〔意見〕
物価上昇には十分注視し、今後も子ども達に影響が出ないようにお願いしたい。
▽山崎隆浩議員
Q:元湯温泉の入浴料収入が増えている理由は。
A:昨年度より1,600人ほど増えており、新型コロナウイルス感染症の5類移行後の観光客増加にともなうものと考える。
《産業振興課関係》
▽荒嶽晋議員
Q:テングス病や老木化により、ダム湖周辺の桜が多数枯死している。早急な対策が必要と思うが、年間の改植予定本数は。
A:令和4年度から伐木、新植する方向に転換し、昨年度35本、本年度30本程度を予定している。一般財源を使用することもあり、予算をみて適正に執行したい。
継続的に実施し、ダム湖周辺の桜が再び美しい姿を取り戻せるように整備していきたい。
▽杉野久志議員
Q:農地の利用権設定が、令和7年度から農業公社を通じてとなっているが。
A:現在は貸し手、借り手の対面契約と、公社を通しての利用権設定の二通りがある。法律改正により、令和7年4月1日からは公社通し一つとなる。現在利用権設定されている方は契約の継続は可能であり、来年4月1日以降の契約から適用される。
▽山崎隆浩議員
Q:観光統計をみると、宿泊客はスポーツ合宿誘致の効果で上昇しているが、それ以外の日帰り客の増加を図ることが今後の課題ではないか。
A:水上ツーリズム、市房山キャンプ場の新しい活用や市房登山など、水上村の秀でたコンテンツを今まで以上にPRし集客増加に努めたい。
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