令和6年8月23日、株式会社みずかみ第22回定時株主総会が開催され、令和5年6月1日から令和6年5月31日までの経営状況については、次のとおりです。
■22期の総括
1.全体収支(全体売上及び損益)
売上:76,566千円〔前期比22,488千円減〕
損益:3,724千円〔前期比7,665千円増〕
2.概況
新型コロナ感染症の扱いが2類から5類へと移行し、行動も自由となる中、事業展開にも変化が出てきた。
7月より施設間社員会議を実施。それぞれが会社運営を数字で把握できるよう決算関係・販売促進関係を協議する。
夏休みに入り例年に増して酷暑が続いた。しかし、来客数が伸びず思うように売上げは上がらなかった。8月26日、27日は会社創業祭を実施し、売上げの底上げを行った。10月よりインボイス制度が始まった関係で、物産館の委託販売は売り上げ計上せず手数料のみの計上となる。これは今期6月に遡って適用されるため見かけ上の売上額が減少となるものの、損益には影響されない。
年末商戦は各施設とも計画のもと順調に実績を出すことができた。
桜の開花予想が早まる中、各施設において前倒しで桜商戦の準備を開始。桜の開花は当初3月22日と予測されていたが、物産館周辺を中心に3月7日頃から開花が始まった。今年の桜は、樹・場所によって開化のタイミングがばらばらであった。
3月17日より桜商戦がスタート。22日にはダム周辺で満開となったが、週末の土日(23・24日)は生憎の雨で客足が鈍った。
4年ぶりの「桜まつり」が30日に開催され多くのお客さんで賑わった。
4月に入り桜はほとんど散ってしまい、それと同時に客足も減ってしまった。
4月後半からのゴールデンウィークは、前半戦は天気が悪く、後半戦で売上挽回。どうにか前期を上回ることが出来た。
3.施設別収支状況
(1)物産館
売上:29,259千円〔前期比34,958千円減〕
損益:2,113千円〔前期比947千円減〕
6月10日、11日は球磨川流域復興支援マルシェとして、福岡大丸パサージュ広場に出店。この2日間で980千円を売り上げた。これはパサージュ広場での過去最高額とのことだった。
また、びぷれす広場での販売会においては、社員5名体制で販売会に臨んでいるが、夏場の商品の傷みや売り上げ不振等の理由により、7月、8月は休止して前期9回に対し、今期4回の開催とした。
しかし、外部販売がなくなった2か月、特に7月は館内のみの販売となり、売上を大きく引き下げる結果となった。
軽食コーナーは12月末現在において前期売上570,620円に対し、今期583,029円と102.2%の微増。
7月、8月のクロスカントリー合宿のための野菜集荷販売事業は、7月22日より8月21日まで9回実施。
ネット販売・ふるさと納税返礼品のラインナップとネット環境を整備するため、地域おこし協力隊とタイアップし充実を図る。
10月には福岡大丸での第2回目の販売会を実施。今回は新米の量り売りをメインに水上村の米を全面に出して実施した。2日間で10袋(300kg)を販売した
桜商戦では施設目標10,000千円に対し8,839千円(88.4%)であった。
総括
・軽食コーナーの売り上げの伸びなやみ。
・満開時の天候不良
・桜商品(箱菓子)の売行き鈍し
・仕出部門を抑えレストランに集中
等があげられる。
ゴールデンウィークでもレストラン部門は落ち込んだものの、軽食コーナーの売り上げが良好であった。
びぷれす広場の販売会はコロナ前の賑わいを取り戻し、毎回の開催で売り上げを伸ばしている。
令和5年10月より導入されたインボイス制度により、出荷協議会及び委託販売業者の売上を計上せず販売手数料のみの計上処理により、物産館売上が前期比・目標比共に減少しているが損益には影響を及ぼさない。
(2)山の幸舘
売上:14,187千円〔前期比680千円減〕
損益:749千円〔前期比167千円減〕
年間売上の減少は、梅雨明けが例年より遅くなり来店者数が鈍ったこと。また、そば粉の外部販売はいまだに持ち直していないこと等があげられるが、売上原価・販売管理費等の抑制により、収益は確保している。
年末商戦のハムセット・年越しそばは順調に売上を伸ばすことができた。
桜商戦において施設目標1,800千円に対し1,681千円(93.4%)
総括
・わかりやすいメニュー構成とし、オーダーを集中させ省力化した
・物産館での販売用商品が在庫切れしないようにこまめな在庫確認・納品を実施
・ゴールデンウィークは食事・物販共に前期並みであった。
(3)ジビエ加工場
売上:2,722千円〔前期比405千円増〕
損益:381千円、前期比466千円減
7月よりクロスカントリー合宿に向け、旅館・民宿へ割引価格にて精肉・加工品の予約販売を開始した。しかし、入庫頭数が増えないため、在庫ぎりぎりでの販売となっているので、近々の対策として頭数確保が必須だ。結果として年間受け入れ頭数42頭(前期46頭)と減少した。
1月末をもって現状の解体作業員の二人が辞めたいとの申し出があり、2月は受け入れがストップ状態となった。しかし、地域おこし協力隊の一人と、個人での解体作業員を確保することが出来たため4月より再開した。しかし、受け入れ態勢は確保できたものの鹿の搬入が伸び悩んだ。
(4)地方創生推進部
売上:24,248千円、前期比10,724千円増
損益:6,378千円、前期比4,478千円増
部長の外1名の社員体制に加え、地域おこし協力隊の補助を受けネット環境を再構築中。各施設との連携を強化する目的から、本来の作業以外に外部販売会計画(熊本物産フェア等の外部イベント参加)、野菜の集荷販売事業運営をサポートする。
従来の観光振興事業では、水の上の学校研究会運営事務を行う。今後は、各部会が自立できるようサポートする。部の運営費は水上村からの「水上村観光振興事業助成金」をもって充てることとるが、各大型イベントに対する予算はそのイベントが実施される時点で予算要求して行く。なお、今期は4年ぶりの桜まつり開催に向け年明けから本格的に準備をスタート。
今回は3月30日一日のみの開催で計画され、主催者として役場、商工会、交通安全指導員、各業者とタイアップし祭りを運営することが出来た。宿泊補助「お得〜ポン」事業は令和5年度に15,000千円、12月には5,000千円を追加、合計20,000千円にて執行・事務に携わった。
その結果、予算に対し18,767千円の実績(3月末)であった。また令和6年度として4月1日より、20,000千円の予算にて事業執行中である。
(5)本部
売上:6,151千円、前期比2,512千円増
損益:▲5,899千円、前期比1,719千円減
問い合わせ:(株)みずかみ
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