■一般質問における成果とは何か
◇執行部を動かすための質問を考える
11月23日(火)、「令和5年度第2回熊本県町村議会議員研修会」が開催され、議員全員が参加した。当日は、執行部の予算編成プロセスと一般質問、成果を出すための一般質問の構造、成果を出すための段取り・準備、聞く者をうならせる一般質問といった内容で講演が展開された。
改めて、一般質問における「成果」とは何だろうか。
それは、(1)現状に関する住民への明確な情報提供(共有)であり、(2)隠れていた重要な課題などを見える化(理解)することであり、(3)課題解決のための政策を提案し実現(実現)することである。
これらを再認識し、今後の一般質問に活かしていきたい。
◇講演「地方議員のための役所を動かす質問の仕方」
講師:元広島県廿日市市(はつかいちし)副市長・地方議員研修講師川本達志(かわもとたつし)氏
■住民の関心を引き出す創意工夫を
◇議会だよりで意見交換会を初開催
2月5日(月)、上球磨4町村の広報特別委員会委員が集合し、「上球磨町村議会広報委員会意見交換会」が湯前町保健センターで開催された。
当日の意見交換会は、議会だよりをどのように作成しているか、各町村の編集プロセス、工夫している点、抱えている課題などを発表するなど初の試みとなった。表紙の写真、記事のレイアウト、タイトルの付け方、図表の掲載、わかりやすい表記など悩みどころも多く、多数の意見が飛びかった。
また、それぞれの議会だよりに独自性があり、一般質問用のQRコードを読み取ってYouTubeへつなげたり、中学生議会だよりを別冊で発行している議会もあるなど、住民に読んでいただくための工夫も目立った。
▽広報特別委員会
委員長:荒嶽 晋
副委員長:山崎 隆浩
委員:
小川恵
杉野貴文
■議会のデジタル活用は足りているか
◇議会DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を
2月16日(金)、上球磨4町村の議会議員が一堂に会し、「令和5年度第2回上球磨町村議会議員研修会」があさぎり町せきれい館で開催された。
上球磨4町村議会においては、議会用タブレット端末の導入をいち早く済ませている地域となっているが、データを大量に格納する、ペーパレス効果につながる、情報を議員間で素早く共有するなど、これまでより格段に効率的になった一方で、その多くは表面的なメリット(単に便利になった)にとどまっていたかもしれない。
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術を駆使して社会や生活の形を変革することとされている。これからは、デジタル化された情報をどのように活用し、どのように地域課題解決につなげていくのか、そういった本質的な部分に焦点を当てていかなければならない。
◇講演「議会のデジタル化からDX・高度化へ」
講師:一般社団法人地方公共団体政策支援機構上席研究員長内紳悟(おさないしんご)氏
◆編集後記
3月27日の熊日新聞をご覧になられたでしょうか。
1面に大きく「県内地価7年連続上昇」商業地においては大津、菊陽全国1位、2位とある。もちろん坪単価ではなく上昇率なのだが、すごいことである。
お気づきの方もおられるだろうが、台湾の半導体メーカー「TSMC」が影響しているのはまぎれもない事実であろう。熊本市の農家の先輩から「あくまでもうわさ話だけど、あっちじゃ10アール20万円の畑が2000万円になったようだ」との話を聞いた。
景気がよくなることは喜ばしいが、全ての業種が同じくしてこの上昇トレンドに乗らなければ、取り残された所は衰退していくのだろう。
この記事の後半に、下げ幅の最大はマイナス4.3%人吉市相良町とあり愕然とした。熊本県の経済は北高南低と言われる。この記事の3日前に誕生した木村たかし熊本県知事のかじ取りに期待している。
県南にも大きな花火を。
荒嶽 晋
広報特別委員会
委員長:荒嶽晋
副委員長:山崎隆浩
委員:
小川恵
杉野貴文
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