明けましておめでとうございます。
村民の皆さまにおかれましては、つつがなく新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。また、日頃より本村の行政運営に対しまして、数多きご理解とご協力を賜りまして心より感謝申し上げます。
昨年を振り返り世界に目を向けますと、ロシアのウクライナ侵攻により、エネルギー価格や穀物などの原材料価格がさらに上昇。加えて円安が進んだことで輸入コストも増加し、様々な物の価格が上昇しました。また、11月にアメリカ大統領選挙でトランプ氏が再選され、今後、アメリカ国内で減税による景気の押上や関税の上乗せによって輸入品の価格が上がり、日本国内では、再び物価が上昇する懸念もございます。
一方、パリオリンピックでは、日本選手団が獲得した金メダルが18個、総メダル数45個となり、海外で開かれたオリンピックとして過去最多のメダル数を記録しました。また、大谷翔平選手が大リーグの長い歴史で初めて達成したホームラン50本、50盗塁以上の「50-50」は、史上初めての快挙となりました。さらに、2年連続のホームラン王と自身初の打点王のタイトルを獲得し、2年連続3回目のMVPに輝きました。アメリカンリーグとナショナルリーグでMVPを獲得するのは大リーグ史上2人目で、指名打者での受賞は史上初の快挙といううれしい話題もございました。
国内においては、元旦早々、石川県能登半島地方を震源としたマグニチュード7.6、震度7の地震が発生しました。死者は462人に上り、今もなお避難生活を余儀なくされております。また、8月8日には、日向灘沖を震源とするマグニチュード7.1、震度6の地震が発生。本村は、震度3を観測し、初めて南海トラフ臨時情報(巨大地震注意)が発令されました。本村は南海トラフ地震防災対策推進地域に指定されているため、8日から14日までの7日間警戒体制をとりました。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様方に心からお見舞い申し上げます。
昨今の災害を踏まえ、本村では11月に6年ぶりとなる総合防災訓練を実施しました。地震が発生したことを想定し、村内全域に避難所を設置。岩野地区を中心として村民搬送訓練や避難訓練を行い、約200人の参加をいただきました。頻発する自然災害に備えるためにも今後も防災体制の確立や防災意識の向上を図ってまいります。
村内では、5月に、熊本県によって平成28年から事業着工されていました国道388号湯山峠工区が、8年の歳月と総事業費約29億円を投じ完成し、7月には、熊本県とともに完成式典を開催しました。湯山峠工区完成に伴い、水上スカイヴィレッジ」へのアクセス道路としての利用や、生活・産業振興の道路としての利便性向上を見込んでいます。また、8月には、現代のキャンパーにニーズが合致するよう、オートキャンプサイトやドッグサイトを完備した市房山キャンプ場をグランドオープンしました。
村民の皆様の栄えある話題としては、7月に藏座九州男さん(江代古川)、12月には細田チマさん(岩野宮田)の2人が満100歳を迎えられ、長寿祝い金の贈呈を行いました。長年にわたり、家族や地域のために頑張ってこられたことに心から感謝を申し上げます。また、3月に、元村議会議長の故富山憲治さん(湯山高澄)、8月には、元村議会議員の森山澄義さん(江代古屋敷)が「旭日単光章」を受章されました。本村にとっても栄誉なことであり、心からお祝いとお喜びを申し上げます。さらに、8月に開催されました熊本県消防操法大会に球磨郡の代表として出場した水上村消防団(湯山覚井班)は、小型ポンプ部門で見事初優勝を飾りました。
現在、本村では、閉校した岩野小学校・湯山小学校の利活用を進めており、昨年、株式会社ハンモと包括連携協定を結び、旧岩野小学校は、葉物類やイチゴ等を水耕栽培するための施設整備を、スポーツサイエンス事業では、旧湯山小学校をトップアスリートから高齢者までスポーツ・食育を通し健康に貢献するための施設整備を進めております。
今年は、第6次水上村総合計画がスタートします。第3期まち・ひと・しごと創生総合戦略と合わせ、最優先課題である令和2年7月豪雨災害、台風14号災害からの復旧・復興、そして、地方創生、少子化対策、農林水産業・商工業の振興対策等、今後とも、しっかりと取り組んでまいりますので、引き続き、村民の皆様方のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、令和7年が平穏で、村民の皆様にとりまして、健康で幸多き年となりますようご祈念申し上げまして年頭のご挨拶と致します。
水上村長 中嶽 弘継
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