令和5年度決算の状況と令和6年度上半期の執行状況の概要を紹介します。皆さんから納めていただいた税金などのお金がどのように使われているのでしょうか。
※1万円未満を四捨五入表記しているため、合計値や差引が一致しない場合があります。
1.令和5年度決算報告
歳入:92億3,916万円
歳入決算額は、主に町債の増により、前年に比べおよそ3億9392万円の増額となりました。歳入のうち町税や繰越金、手数料、基金繰入金など町が自主的に収入できる財源(自主財源)の合計は、36億145万円です。
一方、地方交付税や国や県からの補助金、特定の事業に充てることができる町債(借金)など、国や県により定められたり、割り当てられたりする収入(依存財源)の合計は、56億3772万円となっており、歳入の61%を占めています。
▽町債とは?
町の借金にあたります。長期間利用される公共施設を整備する場合に、その年度の収入だけでまかなうことが難しいため借り入れを行います。整備する年の住民だけが負担をするのではなく、毎年少しずつ負担してもらうことで世代間の負担を公平にするという役割もあります。
歳出:88億2,921万円
歳出決算額は、ふるさと応援寄附金に伴うふるさと納税支援事業や企業立地促進事業などの増により、前年度に比べおよそ5億271万円の増額となりました。
歳出費目では、学校給食共同調理場改修工事や道路補修・改良事業の増などにより土木費(前年度比2億2328万円増)や教育費(前年度比1億8216万円増)などが増加となりましたが、新型コロナウイルス感染症対策地域振興券事業や生活環境事務組合負担金の減により、商工費や衛生費などでは前年度より減少となりました。
■特別会計予算
会計の種類には、一般会計と特別会計があり、一般会計が町の基本的な経費が中心となっているのに対し、特別会計は特定の事業に対して特定の歳入を充てるもので、左表のように4種類の会計があります。
■町民1人あたりの税負担状況
町民税 33,408円
固定資産税 46,149円
その他の税 8,007円
合計87,564円
■町有財産の状況(令和6年3月31日現在)
■令和5年度末基金現在高
基金とは、不測の事態への対応や特定の目的のために積み立てられた町の預金です。右のページのように一般会計と特別会計を併せて13種類の基金があり、子ども医療費や行政区活動活性化交付金、防災備蓄品の購入などに基金から繰入金を充てています。
▽基金について
・財政調整基金
町の財政に余裕がある時に積み立て、災害などの予想できない支出があるときには取り崩し、財政を調整します。
・減債基金
臨時的に町債(町の借金)を返済する時に取り崩すための基金です。
2.令和6年度上半期の執行状況(令和6年9月30日現在)
■一般会計歳出
(繰越分)
■一般会計歳入
(繰越分)
令和6年度当初予算については、5月号で紹介しましたが、9月末の時点で総務費や土木費などで5億8692万円の補正を行っています。主な内容は、基金積立金や定額減税に伴う調整給付金事業、物価高騰対応重点支援給付金事業などです。
問合せ:企画財政課 財政係
【電話】0965-52-5850
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