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つなぐゆのまえ―人権のひろば―

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熊本県湯前町

■障がいのある人の人権「配慮=心遣い」で暮らしやすい社会に
▽障がいを理解することから
海外を旅行した障がいのある人の多くが、日本では背中に視線を感じることがある一方、外国では普通に対面し、困った時だけ積極的に心温かく支援してもらった経験があるという話を聞きました。日本と諸外国の人権感覚や意識の違いを感じました。
厚生労働省によると、日本では障がいのある人の総数は推計1160・2万人で、人口の約9・2パーセントとなります。障がいのある人には、身体障がいのある人・知的障がいのある人・精神障がいのある人・心身の機能に障がいのある人など、さまざまな人がいます。生まれた時からであったり、事故や病気によるものであったりなど、状況もそれぞれです。
障がいの有無にかかわらず、誰もが同じように学び・働き・暮らす権利を持っていますが、障がいのある人はときに社会参加を妨(さまた)げる障壁にあったり、街中や地域で偏見や差別を感じたりすることがあります。本人のみならず家族もつらい思いをしています。
障がいを理由とした差別を解消するための法律の一つに「障害者差別解消法」があります。国や市町村、会社、店などを対象としていて、障がいを理由に商品やサービスの提供を拒否・制限したりすることを禁止し、障がいのある人への社会的障壁を取り除くための合理的な配慮(はいりょ)を行うことを求めています。
私たち一人一人は障がいについて理解し、障がいを理由とした不当な差別に気づき、差別を解消するために必要な「配慮=心遣(づか)い」を考えていくことが大切で、誰もが安心して暮らせる地域社会をつくるために、すべての人に求められている責務です。「配慮=心遣(づか)い」を身近なところから積極的に行いましょう。

地域人権教育指導員 窪田龍記(たつき)

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