■6年ぶりの出場
10月12日、宮城県総合運動公園グランディ・21(利府町)で、第30回全国消防操法大会が開かれ、熊本県代表としてポンプ車の部に第2分団第1部(上下染田)が出場しました。
同大会は消防庁と日本消防協会が主催。昭和49年から2年ごとに開催され、ことしで節目の30回目。全国からポンプ車の部に24隊、小型ポンプの部に23隊が出場しました。
開会式ではプラカードを先頭に選手らが堂々と行進。開会式後は出番が来るまで最終確認やウォーミングアップをして静かに出番を待ちました。
15番目で出場した選手。練習の成果を発揮するときがきました。失敗を恐れずに挑む。限られた時間の中で、選手は会場を駆け抜けました。
結果は164・5点で優勝隊は187・5点。県大会の点数より低く、全国の壁を感じましたが、6年前の点数を上回りました。
競技後、選手らの様子は穏やかだった。プレッシャーから解放され、互いに抱擁し、たたえ合いました。小さなミスはあった。今は無事に競技を終えたことが何より。
部長を務める濵砂貴之さん(48・下染田)は「3回目の全国大会出場で今回こそ上位入賞を目標にして臨んだが、入賞を果たせなかった。2月から練習を始め山あり谷ありだったが、全国大会を経験して、選手たちは消防技術だけでなく人間的にも一段と成長してくれた。8人と少ない人数だが、4年後の次回大会を目指して一致団結し努力していきたい」と話しました。
全国の壁は厚い。乗り越えるために、選手はより一層練習に励みます。
▽競技結果
ポンプ車の部(敢闘賞)湯前町164・5点
■全国大会を振り返って
▽湯前町消防団長 土屋登志久(としひさ)さん(62)
少数精鋭で挑んだ本大会。練習では選手だけでなく、サポート団員とともにしっかり練習していました。県大会よりも点数が低く多少のミスはありましたが、6年前よりもうまくやってくれました。各都道府県のトップが集まる中で、規律は湯前が一番だと思っています。第2分団第1部は湯前の消防団を引っ張る存在です。伝統を守るために選手の姿勢がほかの団員の刺激になってほしいです。
▽第2分団分団長 椎葉恭介さん(47)
感動をありがとう!の全国大会でした。たった8人で臨みましたが、県大会ではすばらしい競技でみんなに感動と涙を与えて格好よかったです!全国大会ではメンバーの変更がありましたが、持ち前の団結力で、感動する競技を披露でき、最高の1日でした。2分団をはじめ、たくさんの応援をいただき本当にありがとうございました!
▽指揮者 瀬谷憲功(のりよし)さん(35)
私自身、2回目の全国大会でした。前回大会の悔しさを胸に、日々の練習を頑張ってきました。全国大会の上位の壁は厚く、惜しくも入賞へは届きませんでした。選手や団員それぞれが得るものも多く、消防団員として一段と成長できました。湯前町消防団として、熊本県代表として、胸を張れる操法競技ができたと思います。今回の経験を生かし、湯前町を盛り上げ、防火防災に強いまちづくりに努めていきたいと思います。
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