■夏に多い感染症~手足口病~
手足口病は、口の中や手足に水ぶくれが出る症状で、子どもを中心に夏に流行する感染症です。例年7月下旬にピークになると言われていますが、ことしは6月に警報レベルを超えています。夏に多い感染症に加え、今年は新型コロナウイルス感染症も増加しています。基本的な感染症対策を心がけ、元気に夏を楽しみましょう!
▽手足口病の特徴
(1)子どもに多い
乳幼児がかかりやすい感染症ですが、子どもたちが感染しやすい理由として、集団生活を送っていることや生活の距離が近いこと、自分で感染対策をすることが難しいことなどが挙げられます
(2)水ぶくれ(水疱性発疹(すいほうせいほっしん))
ウイルスに感染してから3~5日後に2~3ミリの水疱性発疹が出ます。熱はあまり高くありません
(3)現在特効薬なし
特別な治療方法はなく、症状に応じた治療となります。数日のうちに治る病気ですが、まれに合併症や様々な症状が出ることがあるため、経過をしっかり見て、ひどい症状がある時はすぐに医療機関に相談しましょう
(4)日ごろから手洗いを
治った後や発病していなくても、便などからウイルスが排せつされることがあります。感染してはいけない特別な病気ではありませんが、感染を広げないためには排せつ物を正しく処理し、ていねいな手洗いをしたうえでタオルの共用を避けることが大切です
保健師 野々原亜紀
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