■責任感と使命感を持ち町政を推し進める
町長 長谷和人
新年明けましておめでとうございます。町民の皆さんにおかれましては、穏やかで希望に満ちた新年をお迎えになったこととお喜び申し上げます。令和7年の幕開けにあたり、町民の皆さんに謹んでごあいさつを申し上げます。
町政の舵取りを担ってから、2期目の2回目のお正月を迎えたところです。改めて責任感と使命感を持ち、しっかりと町政を推し進めていきます。
▽自然災害との戦い
昨年は、元旦に発生した震度7の能登半島地震で、被災地では建物や道路、生活インフラなどに甚大な被害が発生しました。9月中旬には復興に向けて動き始めたばかりの能登半島を記録的な豪雨が襲いました。再び大きな災害に見舞われ、被災者の皆さんには計り知れない、深い不安が広がったところです。改めて被災者の皆さんに対しまして、心からお見舞いとお悔やみを申し上げます。
8月には日向灘でマグニチュード7・1の地震が発生。南海トラフ地震臨時情報が発表され、本町も1週間24時間体制で地震に備えました。近い将来、発生が予想される南海トラフ地震や人吉盆地南縁断層地震に対し、備えを整える重要性を改めて認識したところです。
▽本町のできごと
「消防団の甲子園」とも呼ばれる都道府県対抗第30回全国消防操法大会が宮城県で開催され、自動車ポンプを使用したポンプ車操法の部に熊本県代表として湯前町消防団第2分団第1部(上・下染田)が出場しました。動作規律と消防機器の操作技術を競い合う大会で敢闘賞を受賞し、本町消防団の技術の高さを示してくれました。湯
前中学校で取り組んでいる伝統芸能継承活動は20年にわたり続いています。昨年、継承活動の功績が認められ、第4回古典の日文化基金賞を受賞しました。地域と学校の強いつながりで得られたといえるもので、とても名誉なできごとでありました。
都川に架かる町指定文化財「下町橋」の架橋後初の大規模改修工事が終了し、橋は創建当時の姿に戻りました。永久に維持できる石橋を架けた先人の志を受け継ぎ、下町橋を末永く地域資源として活用していきたいと思います。
▽成長と結実の時期へ
ことしの干支は巳(み)年。古来より豊穣や金運をつかさどる神様として祀られていて、医療や治療、再生のシンボルともされています。十干十二支(じっかんじゅうにし)でみると『乙巳(きのとみ)』の年にあたり、多くの人にとって成長と結実の時期となる可能性が高いそうです。紆余曲折しながら進むことや、しなやかに伸びる草木を表していることもあり「不老長寿」を象徴され「努力を重ね、物事を安定させていく」といった縁起のよさも表しているそうです。
▽結びに
ことし1年が、無災害で、町民の皆さんが健康でますます活躍されることを心から祈念し、新年のごあいさつとします。
■活発な議論をして与えられた職責を全うする
議長 金子光喜
謹んで新春をお祝い申し上げます。町民の皆さんにおかれましては、新春を清々しい気持ちでお迎えのこととお慶び申し上げます。令和7年の年頭に当たり、議会を代表して新年のごあいさつを申し上げるとともに、日ごろからの町議会への深い理解と、議会活動に対する温かい支援に対し、厚くお礼申し上げます。
▽新体制でスタート
昨年11月17日執行の町議会議員一般選挙では、新人1人を含む10人の議員が誕生しました。今回の選挙は町制施行以来、初めての無投票となって大変残念な思いもありますが、若手新人の当選は議会の大きな刺激になることと期待しています。ただし、選挙が無投票であったことや依然として女性議員不在であることは、議会や町民にとっても良くないことだと感じています。今回の状況を変えるためには、今期4年間の中で、改めて議員のなり手不足対策やさまざまな意見の集約をどのようにやるべきか、活発な議論を行うことが必要不可欠だと感じています。
今一度、議員一人一人が初心に帰って、与えられた職責を全うするよう、努力します。
▽議会基本条例制定
昨年の議会改革調査特別委員会で、議員同士の協力と活発な議論の末に、「湯前町議会基本条例」を制定しました。議会の基本理念と基本方針に基づき、議会や議員の活動原則を定めることで、議会機能を強化して、町民福祉の向上と豊かなまちづくりの発展につなげることを目的とするものです。今後は町民の皆さんの意見や社会情勢の変化などを勘案し、試行錯誤を繰り返しながら検討や協議を行い、柔軟に必要な措置を講じることで湯前町議会のさらなる進化につながるものと考えます。
▽くま川鉄道開通に向けて
くま川鉄道は令和2年7月豪雨の被災から復旧を進めているところですが、まちでは湯前駅周辺のにぎわい創出につながる全天候型のイベントスペースの建設要望に応えるために、湯前駅レールウイングの再整備工事を行っています。『ここにくると何か楽しい、おもしろい』と期待を抱かせることができる施設として、町外への人口と人材の流出を防ぎ、まちや地域の活性化につながることを切に願うところです。
肥薩線の早期の復旧についても必要不可欠なものと認識して、継続的に必要な役割を果たせるよう、議会としても力を尽くしていかなければなりません。
▽結びに
世界情勢はウクライナ問題やイスラエルの紛争などで混とんとし、国内の政治状況も不安定な状態が続いていますが、町民の皆さんの暮らしをしっかりと守っていくことに議会としても全力で取り組んでいく所存です。今後とも、議員一丸となり、町民福祉の向上につながる議会となるよう取り組んでいきますので、町民の皆さんの一層のご支援とご協力をお願いします。
本年が本町にとって、さらなる発展の年になるよう、町民の皆さんには健康で笑顔があふれる輝かしい年になるよう、心から祈念し、新年のごあいさつとします。
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