◆アイヌの人々に関する人権問題
アイヌの人々は、固有の言語や伝統的な儀式・祭事、ユカラなどの多くの口承文芸等、独自の豊かな文化を持っています。しかし、近世以降のいわゆる同化政策等により、今日では、その文化の十分な保存・伝承が図られているとは言い難い状況です。特に、アイヌ語を理解し、アイヌの伝統等を担う人々の高齢化が進み、これらを次の世代に継承していく上での重要な基盤が失われつつあります。
政府は、平成19年9月に採択された「先住民族の権利に関する国際連合宣言」や、平成21年7月の「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」による報告を踏まえ、総合的かつ効果的なアイヌ政策を推進しています。
また、令和元年5月にはアイヌの人々が民族として誇りをもって生活することができ、その誇りが尊重される社会を実現することを目的として、アイヌの人々への、アイヌであることを理由とした差別の禁止に関する基本理念や、アイヌ政策を総合的かつ継続的に実施するための支援措置を定めた、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」が施行されました。
私たちも、アイヌの人々に対する理解と認識を深め、すべての人々が尊重される社会を実現していきましょう。
問い合わせ:人権政策課
【電話】328-2333
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