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水辺の動植物園 動植物園だより vol.59

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熊本県熊本市

◆ムネアカカンムリバト
ムネアカカンムリバトは日本(にほん)では熊本市動植物園(くまもとしどうしょくぶつえん)でしか飼育(しいく)展示(てんじ)していない貴重(きちょう)な鳥(とり)です。
最大(さいだい)で体長(たいちょう)は70センチメートル、重(おも)さは2キログラムになり、世界(せかい)のハト類(るい)の中(なか)で最(もっと)も大(おお)きなカンムリバト類(るい)3種(しゅ)のうちの1種(しゅ)です。当園(とうえん)ではオウギバトと共(とも)に2種(しゅ)を見(み)ることができます。
ムネアカカンムリバトはハトの仲間(なかま)ですが、長距離(ちょうきょり)を飛(と)ぶことは苦手(にがて)で、危険(きけん)を察知(さっち)した時(とき)や休(やす)む時(とき)に木(き)の枝(えだ)へ飛(と)びあがる程度(ていど)です。一夫一婦(いっぷいっぷ)制(せい)でパートナーが決(き)まると、巣作(すづく)りから抱卵(ほうらん)、子育(こそだ)てまでを一緒(いっしょ)にします。そして、ヒナは親(おや)からもらうハトミルクと呼(よ)ばれる液体(えきたい)で育(そだ)ちます。ハトは鳥類(ちょうるい)なので、母乳(ぼにゅう)を生産(せいさん)する器官(きかん)はありませんが、代(か)わりに胸(むね)のあたりにある「そのう」という器官(きかん)でハトミルクをつくり、ヒナに口(くち)移(うつ)しで与(あた)えます(オスもハトミルクをつくることができます)。
当園(とうえん)には6羽(わ)いて、親(おや)2羽(わ)を旧(きゅう)パプア館(かん)で展示(てんじ)しています。繁殖(はんしょく)した子(こ)たち4羽(わ)は植物園(しょくぶつえん)側(がわ)の花(はな)の休憩所(きゅうけいじょ)の洋(よう)ラン室(しつ)で展示(てんじ)しており、間近(まぢか)で見(み)ることができます。また、タイミングが良(よ)ければ、旧(きゅう)パプア館(かん)で抱卵(ほうらん)しているムネアカカンムリバトを見(み)ることができるかもしれません(とても繊細(せんさい)な時期(じき)なので静(しず)かに見守(みまも)ってください)。

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