私なりに見つめる玉名

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地域おこし協力隊　種子島奈里

皆さんにとってこの一年はどんな年でしたか?今月は「今年起こったこと」を取材しました。他人でも同じまちで過ごす〝同志〟。思い出を共有して一年の締めを穏やかな気持ちで過ごしていただければ嬉しいです。

■森井誠さん/創作和食ダイニング善(玉名市中)オーナーシェフ
高校時代から連れ添った妻を亡くしました。今でも傍にいる気がしていて実感はありません。しかし「無駄な時間を過ごしたくない」と思うようになり少々無理をしてきた〝破天荒な自分〟を捨てました。「面白くない男」と思わるかもしれませんが、今は、健康や感覚を大切にしています。
人の幸せを願う気持ちは一層強くなり、喜んでもらうにはどうしたらいいかと考える時間が楽しいです。「僕が培ってきた経験を伝えることで若い世代がもっと活躍できるのではないか」と、動画で料理のノウハウを配信したり、時には教壇に立ったりして技術を教えています。
笑顔が繋がるのが僕の喜び!2024年は、その〝仕掛け人〟を目指します。

■田川大翔さん/北稜高校造園科3年
8月に「若年者ものづくり競技大会造園の部」に初めて出場しました。図面の庭を、用意された材料を用いて表現する全国大会です。制限時間3時間半の課題を初めて練習したとき、かかった時間は12時間半。ひたすら練習を続けて大会1週間前になんとか時間内に納められました。入賞はできませんしたが、達成感や自信が得られて、最後までやり遂げることや諦めないことの大切さを学びました。造園をしていて一番嬉しいのは、作品を見た人が写真を撮ったり「すごい」と言ってくれることです。〝地域の役に立っている〟と実感できます。就職したら造園からは離れてしまいますが、土いじりや庭造りにはずっと関わっていたいです。卒業まで約3か月。一つでも多く知識をつけて、仲間たちと何かもう一つ作品を作ることが目標です。

■春山望十樹さん/春山接骨院(横島町横島)
今年5月に接骨院を開院しました。場所は横島小学校のすぐそばです。モットーは〝まちの保健室〟。「体を痛めた」「ケガをした」という方たちの最初の窓口になり、地域の健康に貢献したいです。患者さんの要望にお応えするだけでなく治療に必要な施術内容を提案するために、これまで15年間経験を積み、手技を極めてきました。農家の方も多く、慢性的な腰の痛みや四十肩に悩まされている方に通っていただいていますが、骨折などの外傷に対応するために包帯などの固定具も充実させています。来年は、地域の皆さんに信頼される接骨院を目指して、健康の知識を伝える機会も設けていければと思っています