地域おこし協力隊 種子島奈里
今月取り上げるのは、玉名の特産品の一つ、ミカン。オレンジ色のイメージが強いミカンですが、この季節に出回っている〝皮が緑色〟の「極早生」も、とっても美味しいですよね!
JAたまなによると、市内のミカン農家は約1,200軒。その中から今回は「さかど農園」を取材しました。
■玉名のミカン
JAたまなでは、今年は9月日に初選果が行われました。極早生「肥のあかり」から始まり、早生、中生、普通、そして中晩柑と、来年6月までリレー出荷が続きます。
JAたまな全体で、1万520トンを目標に、玉名の美味しいミカンが全国へ届けられます。
■天水町「さかど農園」
園主の坂門聡一さんは、22歳のとき、家業に就農しました。当時2ヘクタールほどだった農地は、今では約6ヘクタール。単に収量を増やすためではなく、作業の効率化と収入の安定化を目指して、面積を3倍まで広げました。各品種の収穫期が年に一度だけなのがミカンの特徴ですが、さかど農園では、9月の「肥のあかり」から、6月の「河内晩柑」まで品種を栽培することで年間の出荷量を安定させています。
6年前からは、息子たちが加わり家族4人でミカンと向き合う日々。聡一さんに、仕事の楽しみを尋ねると「予想と結果が一致したとき」と答えくれました。気候変動など、難は多くありますが、積み上げた経験が武器となって乗り越えられているそうです。数年後には経営を引き継ぐ予定。息子たちには「〝答え〞を一つに絞らず、それぞれの考え方でミカンと向き合いながら〝正解〞を模索してほしい」と話していました。
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