私なりに見つめる玉名

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地域おこし協力隊　種子島奈里

今月は、建築で玉名を豊かにデザインしていきたいと意気込むデザイナーを取材。住む人の日常をプロデュースする仕事に、どんなこだわりを持っているのか伺いました。
現在建築中の物件は、来年3月までオープンハウスとして公開される予定です。

■デザインの中には必ず、意図がある―〝暮らし〞にこだわった家づくり
アダミス合同会社　代表　島田悠希さん(上小田出身、在住)
・小学1年から6年までコンテストで毎年表彰を受けるほど幼い頃からモノづくりが好きだった。
・中学の時に大工を志し、大牟田高校建築科に進学。
・卒業後は、家具職人7年、住宅メーカー3年の勤めを経て独立。建築デザイナーとしてアダミスアンドコーを3年間運営し、2022年に法人化。
・建築のデザイン・設計をメインに、現場での製作も担う。

現在建築中の物件は「エアコンが要らない家」。年間の陽の向きや角度を計算し尽くして、窓の配置や使用する素材にもこだわっています。
卵の殻を使った壁紙や新聞紙をリサイクルした断熱材を用いて、断熱性や調湿性の高さを演出した造りは、まさに現代版日本家屋。「こんなに涼しい現場は初めてだ」と大工さんも驚くほど真夏の作業も快適だったそうです。
家を建てるのは、大きな決断。だからこそ「建築で人生は変えられる」と信じる島田さん。お客様が家に愛着と誇りを持てるようにとこれまでの日本の伝統技術を大切に残しながら、人間の快適さと自然との共存を目指して、建築の〝これから〞に挑戦しています。