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私なりに見つめる玉名

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熊本県玉名市

地域おこし協力隊 種子島奈里

すっかり季節は春に変わり、ひと月もすれば次は梅雨がやってきます。雨が降ると自宅に居る時間が増えて毎日何を楽しみに過ごそうかと悩みますよね。そんな時間を彩ってくれるものは何だろうかと考え、今月は日常をグレードアップさせる〝陶器〟を取材しました。
好きなお料理を思い浮かべて「どんな器で食べたいか」を想像しながら読んでいただけると嬉しいです。

■飽きの来ない 存在感ある器を
陶房丸山 窯元 丸山修(まるやまおさむ)さん

昔から、絵を描くことや粘土遊びが好きだったという丸山さんは焼き物の世界に入りました。6年間の修行を経て、開窯。食器を中心に植木鉢やランプシェードなどを作陶しています。
土づくりから始まる作業は、いくつもの工程と多くの時間が必要です。一度に窯焚き出来る作品の数は約点。これを3か月ほどかけて制作します。多いときは、年に4回窯焚きしていたという丸山さんですが、今は体力と相談しながら。作品は〝子ども〞と話し、大事にしてくれる人に出会ってほしいと思いを込めていました。
ついつい手に取ってしまうのが丸山さんの作品。〝飽きの来ないある器〞がモットーです。安価で陶器が手に入る時代だからこそ〝使うだけ〞でなく、生活に潤いをもたらすような器を、どんな人がどんな場面で使うのか想像しながら〝ひと時の共になる作品づくり〞に励んでいます。

□丸山さんの作品が仕上がるまで
・「土づくり」
土は近畿地方のもので機械も使って練る
・「成形」
ろくろや手びねりで成形する
・「仕上げ」
半渇き状態のときにデザインを施す
・「乾燥」
日陰で自然乾燥させてゆっくり水分を抜く
・「素焼き」
800度で約15時間
・「釉掛け」
素焼き後、2日かけて冷まし藁灰釉を釉掛け
・「本焼き」
1250度で約30時間
・「窯出し」
1週間かけて冷まして窯から取り出す

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