■市民公開講座からのお知らせ
第31回市民公開講座:「杖と歩行器、手すりと段差~日ごろ使っている道具や手すり、その使い方本当に有っていますか?~」
くまもと県北病院リハビリテーション技術科理学療法士 川野真寿(かわのますみ)
7月20日の市民公開講座では、たくさんのご来場ありがとうございました。今回の講座では歩行や排せつ、食事に更衣動作など、身の回り動作を行いやすくするために使う道具である「福祉用具」についてのお話をさせていただきました。
福祉用具には杖や歩行器、手すりなどがあります。さらに、それぞれ多種多様なものに分類されます。例えば、歩行を助ける代表的な道具である「杖」があります。今、頭の中で「杖」を思い浮かべてください。どんなものをイメージしましたか?ほとんどの人は取っ手の付いた棒のような杖を思い浮かべたでしょうか。しかし、杖一つにしても一般的な1本杖に、足が複数に分かれている多脚杖、脇に挟んで使う松葉杖など多くの種類があり、それぞれ使い方や使用するのに適した場所があります。物によっては誤った使い方や適さない場所で使用することで、歩行の助けにならないどころか、かえって転倒のリスクを高めてしまったりすることもあります。福祉用具は我々の身近にたくさんあり、日常に溶け込んでいますが、意外と間違った使い方や選び方をしていることも珍しくありません。
今回の市民公開講座では「福祉用具」の中でも、皆さんの身近にある杖や歩行器、段差の昇り降りに使用する手すりなどの道具に焦点を当てて、実演を交えながらお話しさせていただきました。講座を通して、ご来場いただいた皆さんの日々の生活がちょっぴり快適なものになっていれば幸いです。
問合せ:地方独立行政法人くまもと県北病院
【電話】73-5000
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