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自治体の皆さまへ

誰の上にも広がる宇宙(3)

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熊本県玉名市

((2)の続き)

■玉名で星を語る人
□星や講座を通して伝えたいことは。
吉:星の面白さを一番に伝えたいです。非日常を味わってほしい。繰り返す毎日の中で、ちょっと空を見上げて、長い時間や広い空間に思いをはせて自分自身に余裕が生まれたらいいと思っています。この活動が、星が初めての人には入り口になればいいし、興味を持っていた人にはより深めてもらえるきっかけになればうれしいです。

隈:もう1人吉永先生を一緒にサポートしてくれている人の話ですが、小さい頃は近所でアマチュア天文家が毎週のように星空教室を開いていたそうです。そのおかげで星を好きになり、星を学ぶことができたと。それが今一生懸命みんなに星の話をする理由とのことでした。星は天文台に行かないと見られない、山に登らないと見えないのではありません。見える数に限りはあるけれど、自分の住んでいる地域でも見ることができます。少しでも星を身近に感じてほしいので、できる限りこの活動は続けたいです。

□おすすめの天文現象は。
吉:土星の環(わ)が消える現象です。今年は3月24日と5月7日に起きます。土星といえばの環が見えなくなるので、初めて土星を見る人は盛り上がらないかもしれませんね。
隈:皆既月食(かいきげっしょく)です。今年の9月8日は明け方、来年の3月3日は夕方に見られます。ずっと見ておく必要はないので、時間ごとの変化を楽しんでもらいたいです。興味を持って観察していると、いつかは大きな天文現象に出会えるかもしれません。それも星空観察の醍醐味(だいごみ)の一つです。

■玉名の星空スポット
星空観察が趣味の広報担当者オススメのスポット5選!
観察するときの準備物もご紹介します。
今日の夜から早速星空を探しに出かけましょう!

○鶴の河原河川緑地
(永徳寺37から302-5地先)
駐車場:あり
注意事項:緑地内への車の進入禁止
菊池川右岸の河川敷にあり、全長500メートルの全面に芝生が広がり、スポーツ利用やマルシェなどのイベント開催など多目的に活用される。

○鍋松原海岸
(岱明町鍋)
駐車場:あり
全長約600メートルの遊歩道と約400メートルの人工ビーチの海岸。松並木の合間から見える夕焼けも絶景。

○山の上展望公園
(横島町横島)
駐車場:あり
外平山(ほかびらやま)の山上にあり、展望台が設置されている。サクラの木に囲まれ、開けた芝生広場もある。

○玉名天望館
(大倉字高田1144)
駐車場:あり
桃田運動公園の市街を一望できる丘の上に立つ。「地の座」「雲の座」「星の座」の3層から構成されている

○げんやま展望公園
(天水町小天)
駐車場:あり
眼前には雲仙普賢岳(うんぜんふげんだけ)と有明海を望むことができ、春にはサクラが楽しめる。

□おでかけ準備
月や星を観察するのは辺りが暗くなってから。安全な星空観察を行うため準備しておきましょう。

・ペンライトやヘッドライト
明るさを調整できるものが便利。他の観察者の妨げにならないよう観察を始めたら速やかに消灯しましょう。
・虫よけ
・折りたたみ椅子
椅子やシートなどを使うと快適な姿勢で観測できます。
・シートやマット
・星座早見盤
天体の名前や位置を簡単に確認可能。スマートフォンのアプリも便利です。
・防寒グッズ
夜は急激に気温が下がることも。夏場でも薄着ではなく、長袖シャツやジャンパーを用意しましょう。夏なら秋の、秋なら冬の防寒具が安心です。
・羽織るもの

□観察会スケジュール(本紙6~7ページで紹介している吉永さんと隈部さんが講師をしています!)
今後の観察会は次のとおり。玉名町・築山支館限定でチラシを配布しています。もし興味をお持ちの場合は、観察会が開催される両地区にお住まいの人へお尋ねください。

・玉名町支館
春と秋(年2回)
・中央公民館
(【電話】75-1312)
2025年5月、2026年3月(皆既月食)
・築山支館
夏と秋(年2回)
・博物館こころピア
(【電話)74-3989)

星空観察は、星の知識がなければ楽しめないということはありません。誰の上にも宇宙は広がっています。夜空を見上げ、その中で自分だけの星座を作ったり、知っている星を少しずつ増やしたり。それも楽しみ方の一つです。夕焼け空に輝く一番星、雲間の三日月、キラリと空を滑る流れ星。星空観察は日常の中で簡単にできる宝物探しです。
ぜひ皆さんも一緒に、星空を見上げてみませんか?(終)

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