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地方独立行政法人 くまもと県北病院だより

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熊本県玉東町

■第18回市民公開講座『口腔外科ってなに?気をつけるべき2つの病気とは?』
5月のくまもと県北病院市民公開講座では歯科口腔外科から『口腔外科ってなに?気をつけるべき2つの病気とは?』と題して、(1)口腔外科という診療科のご紹介、(2)口腔がん、(3)薬剤関連顎骨壊死(がっこつえし)の3つのお話をさせていただきました。
私たちはこの県北地区では初となる口腔外科専門の診療科として、2021年4月より診療を開始致しました。口腔外科疾患に特化した診療を行っており、完全紹介型の予約制ではありますが、緊急性の高い救急患者さん(外傷や歯性感染症など)は紹介状がなくとも対応させていただいております。
また、口腔がんの話ではセルフチェックとして、“2週間治らない口内炎があれば歯科医院の受診を!”というお話しをしました。自分の口の中をじっくり見ることはあまりないと思いますし、そもそも鏡越しにしか見ることができません。歯科医院を受診するきっかけで一番多いのは、“口の中に症状があるから”という時ではないでしょうか?ところが、これが一番いけません。口腔がんの場合、症状がある時はかなり進行した状態であることが多いのです。一番確実なチェックは口の専門家にチェックしてもらうことであり、それ即ち歯科医院の定期受診ということになるのです。
最後のお話である薬剤関連顎骨壊死(がっこつえし)については初めて耳にされた方も多いのでないでしょうか?骨粗鬆症や、自己免疫疾患、がんの骨転移の患者さんに投与される“骨を丈夫にする薬”の副作用で顎の骨に非常に治りにくい感染を生じる病気です。残念ながら確実な治療法が未だ確立されておらず、発症した患者さんは痛みや腫れなどで、著しい生活の質の低下が起きてしまいますが、この病気の予防にも歯科医院の定期受診が大きく役立ちます。
政府からは国民皆歯科検診の導入の話もあるようです。症状が無くても、ぜひ歯科医院の定期受診をなさってください。
合言葉は “健康は健口から” です!。

歯科口腔外科 福間大喜

※広報ぎょくとう7月号に掲載した糖尿病教室開催のお知らせに関する期日が過日のものであったため、誤りについてお知らせするとともにお詫びいたします。

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