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知ってる?玉東の歴史[15]

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熊本県玉東町

◆木葉猿
木葉山の土から作られる木葉猿、その起源は養老7年(723年)にさかのぼります。都の落人が夢のお告げにしたがって、神社に奉納する祭器を木葉山の赤土を用いて作り、残った土を捨てたところそれが猿に変身したといわれています。木葉猿は誕生してから今年で1300年を迎えました。大正5年(1916年)に「全国土俗玩具番付」で、「東の横綱」に選出されるなどの高い評価を得ています。「三匹猿」、「子抱き猿」、「原子猿」などさまざまなバリエーションの作品があり、現在でもこれらを手びねりでひとつずつ作っています。歌人の会津八一(1881~1956)は木葉村を訪れ、木葉猿を見た際に複数の歌を残しました。以下、そのうちの2首を紹介します。

・このごろの よるのながきに はにねりて
むらのおきなが つくらせる さる
・さるのこの つぶらまなこに さすすみの
ふであやまちそ はしのともがら  ※1

また、9月22日(金)~24日(日)に、ゆめステーションこのはで生誕1300年の展示会が開かれます。地元の玩具の魅力を再発見できるかもしれません。

※1 会津八一『自註鹿鳴集』

〔修正〕
7月号『知ってる?玉東の歴史』の《玉東町における幕末の寺子屋》の記事について誤りがありました。
誤:是子格次
正:星子格次
訂正してお詫び申し上げます。

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