文字サイズ
自治体の皆さまへ

村長からのメッセージ

28/35

熊本県球磨村

先日、村議会とともに、東日本大震災で甚大な被害を受けた、福島県浪江町にて視察研修を行いました。村民の皆さんの中にも、自ら被災地に行かれ、ボランティア活動をしたり、寄附や物資などの支援をした人もおられると思います。
私は、視察研修に参加するにあたり、村においてもインフラ避難など、自宅が直接被災していない方々も、水道や電気、道路などの復旧に時間がかかることから、避難を余儀なくされたこと、また、生活再建においては、安全な宅地の確保(宅地造成)に長い期間を要することから、更なる人口減少が懸念されることなどが、災害の種別や規模は異なるものの、浪江町との共通点として感じていました。
浪江町の道路沿いの風景は、ちょうど人吉市から湯前町へ続く「フルーティーロード」を思わせる、のどかな農村風景を感じさせるものでした。しかし、集落に点在する民家、その周辺には広い農地が広がりますが、人の気配、生活感が全くありません。その後、実際に津波被害を受けた地域へ移動し、震災遺構として保存されている「浪江町立請戸小学校」や「東日本大震災・原子力災害伝承館」を視察し、映像や写真などにより被災当時の状況を、より詳しく知ることができました。また、「広報なみえ」を拝見すると、町政情報の中に、9月末現在の人口(15257人)・世帯数(6662世帯)、そして、居住人口(2013人)世帯数(1311世帯)と2つの数字が記載されていました。前者は、住民基本台帳上の数値、後者は、実際に居住している人の数値でした。町は、国・県と連携して企業誘致などを行い「新たな職場・雇用の創出」などハード面での復興の取り組みを進めています。その反面、帰宅困難地区の再生など、災害発生から12年経過した現在でも、大きな課題を抱えておられることも併せて知ることができました。
村は、災害発生から3年4カ月の間、復旧復興を通じて新しい地域づくりにチャレンジしてきました。これからもその歩みを止めることなく進めてまいります。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU