■伝統を受け継いで後世へ
◇Vol.28 庄本組太鼓踊り保存会
代表 松舟正(まつふねただし)さん
松舟地区と田代地区が受け継いでいる庄本組太鼓踊りは、現在15人が所属しており、臼太鼓踊(うすだいこおど)りや小臼太鼓(てんだゃー)など8種類の踊りがあります。
代表の松舟さんは「踊り子の年齢層が上がっており、太鼓を担いで踊ることが厳しくなってきています。踊りを覚えている人たちが亡くなり、継承を行うことが難しく苦労しています」と話しました。
くまむら復興祭では、新踊(しんおど)り(雨乞い)を披露し、松舟さんは「太鼓踊りを通じて2つの地区の住民が一致団結し交流できることが楽しいです。今後も、若い世代へ継承できるようにしてきたいです」と抱負を語りました。
◇Vol.29 住吉谷奴保存会
代表 松野三千夫(まつのみちお)さん
神瀬地区に伝わる「奴(ヤッコ)」という狂言は、「鞍馬下(くらまくだ)り」と「都入(みやこい)り」の二つからなり、川内川水系七集落の住吉谷奴保存会が継承しています。
くまむら復興祭では、ベテランから3歳の子どもまで世代を超えて、都入りを披露。代表の松野さんは「子どもたちが少なくなって、後継者がいなくなることが不安だ」と話しました。
今後については、「郷土芸能を守り続け、継承していくためにも、まずは多くの皆さんに知っていただく機会を増やしていくことが大事だと考えます。小中学生に学校教育の一環として、学ぶ場を作ることや村外のイベントなどにも参加しPRしていけたらいいです」と抱負を語りました。
一生懸命何かに取り組んでいる人や楽しんでいる人など、球磨村で頑張っている人を募集します。(団体も可)自薦・他薦は問いません。応募する場合は、問い合わせください。
問い合わせ:復興推進課 企画調整係
【電話】32-1114
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