令和5年 村政座談会

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村では、村民の皆さんと村長が直接語り合い、その意見を村政に生かしていくために、4月21日から5月19日までの15日間にわたり、村内各地域で「村政座談会」を開催し、延べ308人の参加がありました。
各会場では、現在の村の取り組みとまちづくり計画、義務教育学校施設一体型校舎建設について説明した後、参加者からは、村政に対する様々な意見や質問などがありました。

■開催実績

各会場で出された参加者からの意見や質問、それに対する村長や執行部の回答の一部を紹介します。

■復興計画
問：渡小と千寿園周辺が村の宅地としては一番だと思うが。
答：当該地は公園整備計画がある。地権者も多くおり、かさ上げを行う必要があるため、宅地を整備するとなると多大な時間と費用がかかる。

問：遊水地の対象地区については、全員の理解が得られているか。他の自治体では一部世帯が反対し、集団移転が難航していると聞いている。
答：被災された方には、随時再建の意向を伺っており、遊水地内に住居を持っていた方々の再建先はほぼ決まっている状況。

問：遊水地の堤防高はどのくらいになるのか?
答：現在のJR線路沿いにでき、今の堤防と同じぐらいの高さになる。川側にある今の堤防はそのままになる。

■生活再建・人口減少
問：人口が減ってきているのは実感しているが、人口減少の歯止めについて、対策はあるか。
答：災害後から2年間で400～500人減少している。数十年後には千人を割るような数字も出ており、まち・ひと・しごと総合戦略を策定し取り組みを行っている。村外から若い世代をどう呼び込んでいくかが課題であると捉えている。

■義務教育学校・学校建設
問：学校建設に関して、村の財政運営に非常に不安を感じる。
答：過疎対策事業債の起債を予定しているが、今後は財政調整基金も少なくなることが見込まれる。今から様々な取り組みを行い、しっかりと財政運営していきたい。

問：学校の再編について、新校舎を建設することが本当に魅力のある学校に繋がるのか。
答：小学校について、令和3年度から複式学級が発生している。教育課程が9年間の義務教育学校が全国でも増加傾向にある。一体化の良さは、教員全体で児童生徒を見守ることができ、児童生徒同士でも縦の関係としてよりよい交流が生まれやすい。

■農地復旧
問：農地の災害復旧がなかなか始まらない。どうなっているのか。
答：農地の災害復旧について、令和2年7月豪雨分はすべて入札をかけているが、不調不落が続いている。発注方法を見直し、再度入札を行っている。

■有害鳥獣関係
問：有害鳥獣の捕獲補助は継続されるとのことだが、最近では鹿、猪の数が非常に多くなっているため、村として対策がないか。
答：重要課題であると捉えている。令和4年度は、前年度から比較してシカが500頭、イノシシは80頭捕獲頭数が増加しているが、有害鳥獣による被害は減少していないのが現状。
耕作放棄地や荒涼地の増加が被害拡大の要因となっているため、野生獣の隠れ家となっている藪や茂みの解消、餌となる作物の収穫徹底や除去など、地域でできることから予防対策に取り組んでいただき、捕獲や防護柵などの事業と併せて被害軽減を図っていきたい。

■JR肥薩線
問：地元に住んで高校に通わせたいが、交通の便が悪い。
答：JRは、利用者が増えれば代替バスの便数を増やすことを検討している。芦北方面については元々、バスなどの公共機関がないため、毎月の補助金で対応いただきたい。

■一勝地交流センターかわせみ
問：「かわせみ」の指定管理について、5年間でどのように展開していくのか。
答：今年4月から、(株)トラックセッションを指定管理者としており、現在は温泉のみ営業となっている。施設の老朽化や3年間使用していなかったことから、施設の改修後にリニューアルオープンを目指している。別館については、昭和49年3月に建設したもので、耐震基準を満たしておらず、老朽化も進んでいるため、解体を視野に入れている。グラウンドゴルフ場については、キャンプ場として用途変更を行う。
被災者の生活再建を第一に考えているが、同時に村のにぎわいづくりとして、まずは観光の拠点である「かわせみ」の充実を図っていく。

■その他
問：防災に必要なものは、できるだけ整備してもらいたい。必要なものの希望をとって把握してもらいたい。
答：令和4年度に指定緊急避難場所6カ所と指定避難所としている公民館など8カ所に発電機や簡易ベッドなどの備蓄品を整備している。今後も計画的に整備していく。

今回いただいた貴重なご意見は、今後の村の復旧復興ならびに村政運営に役立てていきます。

問い合わせ：総務課　総務係
【電話】32-1111