文字サイズ
自治体の皆さまへ

特集「梅雨本番 私たちにできることは」(1)

4/33

熊本県球磨村

■集中豪雨7月上旬「厳重警戒」を
「数十年に一度」の豪雨が集中する7月上旬がことしも近づいています。
この時期、全国のどこかで水害や土砂崩れが発生し、過去5年間の死者・行方不明者は400人以上に上ります。予測が困難で、急に発生する集中豪雨(線状降水帯)対応のため、こまめに気象情報を確認することが重要です。
球磨村は、昨年7月9日未明に集中豪雨に襲われました。それまで何の兆候もなかったのですが、7月9日に日付が変わった0時48分に大雨・洪水注意報が発表され、その僅か22分後に記録的短時間大雨情報が発表されました。その後、3時間雨量は221.5ミリに達したのです。
なんと、令和2年7月豪雨の24時間雨量の半分の量が3時間で降ったことになります。前日8日の夕方から夜遅くにかけて、何の兆候もなく、寝静まった後に、ゲリラ豪雨が始まったのです。明るいうちに早めの避難どころではありませんでした。この雨は、芦北町と球磨村に集中しており、球磨川が増水することはありませんでしたが、球磨村では土砂崩れのため8集落が孤立し、解消までに39時間を要しました。現実問題として、梅雨末期には気象予報にも限界があります。
令和2年7月3日夕方、気象庁は熊本県内の24時間雨量の予想を「多いところで200ミリ」と予想しました。しかし、実際には県内の複数地点で400ミリ以上の雨が降り、4日未明になって大雨特別警報を発表し、球磨川が氾濫、逃げ遅れが相次ぎ流域では60人以上が犠牲になりました。
これから梅雨本番です。「厳重警戒」しましょう。
防災管理官 中渡 徹(なかわたりとおる)

■命を守る3つの助け合い
防災の基本は「自助・共助・公助」です。このうち、公助は行政・消防・警察などが行う救助・援助活動を指し、住民の安全確保に取り組みます。しかし、災害が起こるとそれらの機関が被災したり、道路などのインフラ機能が寸断されたりと十分な支援が行き届かなくなったりすることが想定されます。命を守るためには、自分自身で災害に備えることや早めの避難を行う「自助」、地域住民同士で協力して助けあう「共助」の取り組みが何よりも重要です。

■〔自助〕自分の命は自分で守る
防災無線やテレビ、ラジオ、インターネットで情報収集しましょう。

≪各警戒レベルに基づく、村民と役場の行動基準≫
◇警戒レベルとは
水害や土砂災害に備えて住民がとるべき行動を知らせるために、村が発令する避難情報や気象庁が発表する防災気象情報を5段階に分けたものです。レベルに応じた行動を、普段から確認しておくことが大切です。
また、防災マップ(ハザードマップ)を活用して、自宅の災害リスクを確認し、避難場所・避難経路を知っておくことも大切です。

◇洪水浸水想定区域とは
L1(計画規模):河川整備で基本となる降雨を前提とした規模の区域
L2(想定最大規模):想定し得る最大規模の洪水に係る区域

◇情報収集をしましょう
気象情報などを確認し、必要に応じて安全な場所に避難をお願いします。

◇防災マップの確認も行いましょう!
地域ごとの危険区域や避難所などの情報が詳しく掲載してありますので、日頃から確認しておきましょう。

■〔自助〕安全な場所に避難しましょう
安全な場所は「避難所」だけとは限りません。親戚宅や高台など日頃から避難する場所を確認しておきましょう。

◇指定緊急避難場所
村が「高齢者等避難」を発令した時に、主な避難所として開設する施設です。

◇福祉避難所
村が「高齢者等避難」を発令した時に、開設する施設です。要支援者などを優先的に受け入れます。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU