■台風10号への対応などについて
8月22日にマリアナ諸島で発生した台風10号は、29日に強い勢力で鹿児島県薩摩川内市付近に上陸後、1時間におよそ15キロメートルの速さで八代海から天草諸島を北上し、島原半島で進路を東に変えて、29日夜遅く玉名市付近に達しました。その後、30日未明にかけて山鹿市付近を北東に進んで、大分県、四国地方を通過し、9月1日正午に東海道沖で熱帯低気圧に変りました。
熊本県は29日未明から29日夜遅くにかけて風速25メートル毎秒以上の暴風域に入り、人吉市では29日8時50分に16.3メートル毎秒を観測しました。また、27日から30日にかけての降水量は、五木村428.5ミリ、湯前横谷522.5ミリ、あさぎり町321.0ミリ、一勝地253.0ミリであり、8月の月降水量平均値の約1.3倍となるなど記録的な大雨となった地域がありました。
村では、村民に対して、熊本地方気象台の気象予報に基づき、台風10号に対する防災気象情報を26日から発信し、厳重警戒を促しました。
熊本地方気象台のホームページと熊本地方気象台とのオンライン会議などから気象情報を入手しますが、5日先までの台風情報、特に、暴風域に入る確率は、避難情報を発令する場合の重要な情報源となりました。資料は、28日夕方の気象予報です。29日の未明に暴風の影響を受け始め、朝には70パーセントを超える確率で暴風域に入ると予報されています。
暴風域の影響を受け始める前に体制を整えるため、28日17時に避難情報を発令し、警報の解除を受けて30日11時に避難情報を解除しました。
台風10号では、村内の指定緊急避難場所に最大で43世帯、83人が避難されました。また、倒木などで一時的に孤立した集落があったものの、幸いにも人的被害はありませんでした。
引き続き、気象台との連携・強化と村民の皆さんへの情報共有に努めたいと考えています。
問い合わせ:総務課 防災係
【電話】32-1138
<この記事についてアンケートにご協力ください。>