■災害を語り継ぐ思い
令和6年能登半島地震で犠牲になられた方々に慎んで哀悼の意を捧げます。被災地の映像を見るにつけ、令和2年7月豪雨災害発災当時を思い出し、他人事とは思えず涙が止まりません。
今なお、被害の全容は解明されていませんが、避難生活を余儀なくされている方々が、一日も早く日常の生活を取り戻されるようお祈り申し上げます。
さて、村では、近年、日本全国で毎年のように発生する自然災害に対して、防災・減災につなげることを目的として、令和2年7月豪雨災害の教訓伝承を実施しています。令和3年の春頃から依頼が舞い込むようになり、防災管理官が実施する教訓伝承は、令和6年1月1日現在、60回におよびます。
内容は、球磨村の概要、豪雨の特色、役場の初動対応、被害の概要、豪雨災害を振り返り今思うこと、役場のソフト防災施策などです。
依頼元は、国土交通省、北海道、大阪府、兵庫県、石川県、熊本市、長崎市および防災科学情報センターなど様々です。そのうち、依頼元に出向いて実施した教訓伝承は17件であり、球磨村に来ていただいて実施した教訓伝承は43件です。
受講された方々は、時間的な制約はありますが、豪雨災害の実相について理解するとともに、日頃から災害に備えることの重要性についても再認識していただいています。また、現地を確認することで、自然災害の脅威、特に、想定外ということを実体験していただいています。
教訓伝承は、豪雨災害から生かされた者たちの使命です。豪雨災害を風化させることのないよう本活動を継続しなければならないと考えています。
○令和5年4月21日
福岡県粕谷町職員に対する教訓伝承
目的:全国で多発する自然災害に対して防災・減災につなげる
実施回数:60回(1月1日時点)
問い合わせ:総務課 防災係
【電話】32-1138
<この記事についてアンケートにご協力ください。>