■令和6年度「全村民が避難について考える日」を実施します
5月12日(日)に球磨村全域において、令和6年度「球磨村全村民が避難について考える日」を実施します。
この取り組みは、令和3年度から毎年実施しています。午前9時に高齢者等避難を発令しますので、防災行政無線の放送に併せて、住民の皆さんの発意により、何らかの防災行動を起こしていただくものです。令和2年7月豪雨災害を経験し、人的被害をなくすためにはどうすれば良いのか真剣に考え、考え抜いた結論は、防災対応の原点に戻るということであり、集落の災害リスクに応じて、自ら考え、勇気をもって、自ら行動を起こすということでした。
土砂災害警戒区域内に住んでいる人は、土砂災害警戒情報が発表された時は、躊躇せず、避難を開始しなければなりません。川の水位増加は目に見えますが、土の中に含まれた土壌雨量は目に見えません。各種災害のうち、初期段階に突発的に発生するのは土砂災害であり、このことは、令和2年7月豪雨災害が証明しています。
球磨川の最大想定浸水区域内に住んでいる人は、球磨川の水位情報を確認し、避難判断水位(渡水位観測所で7.60メートル)を越えた段階では避難を開始しなければなりません。球磨・人吉地方で降った全ての雨は球磨川に集約され、球磨村を通過して八代海に流れ込みます。このため、令和2年7月豪雨災害では、球磨村で予想外の高さまで急激に水位が上昇しました。
安全な集落に住んでいる人まで避難をする必要はありませんが、孤立する可能性がある場合は、あらかじめ備蓄品などの準備が必要です。このように、お住まいの集落ごとに対応行動は異なってきます。だからこそ、ネーミングにこだわっているのです。避難訓練をやろうと言っているのではないのです。
集落の災害リスクに応じて、自ら考え、勇気をもって、自ら行動を起こすことが極めて重要です。要支援者の搬送訓練、炊き出し訓練、防災無線の取り扱い操作訓練、AEDの取り扱い操作訓練、避難場所の確認、危険個所の確認、電話連絡網の整備、防災無線戸別受信機の電池交換、土のうの事前準備、防災勉強会など、梅雨前に準備すべき事項は様々あるのです。
令和2年7月豪雨災害では、球磨村で自分たちの命を自分たちで守りぬいた事例が散見されました。人々は声を掛け合い助け合いながら命を繋ぎました。今年も、備えを万全にして梅雨を迎えましょう。
問い合わせ:総務課 防災係
【電話】32-1138
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