村では、村民の皆さんと村長が直接語り合い、その意見を村政に生かしていくために、11月1日に渡地区で開催、その後、一勝地・高沢・三ケ浦・神瀬地区で「村政座談会」を開催し、延べ163人の参加がありました。
各会場では、復興にかかる様々な事業の進捗について説明を行い、参加者からは、村政に対する様々な意見や質問などがありました。
■復興関連
問:防災拠点施設と遊水地公園整備にかかる費用と財源は。
答:渡地区の防災拠点施設については、概算で12億円、神瀬地区は4億円、遊水地公園は12億円と算出されている。計画の見直しも考えられるが財源については、国や県の補助、地方債を活用していく予定。
問:避難所へ、車以外の人はどうやって避難したらいいか。
答:要援護者など支援の必要な人については、消防団や地域の自主防災組織に協力していただき、避難の支援をしていただいている。引き続き、住民に浸透するよう体制を整えたい。
問:渡小学校周辺の慰霊公園は何を整備するのか。
答:慰霊公園については、災害犠牲者の慰霊塔の設置や、子どもたちの遊び場として遊具広場を整備したいと考えている。
問:水害時は渡の防災拠点施設へ役場の機能を移動させるのか。
答:役場の機能を移設して対応することもできるよう整備する。
問:神瀬地区のみんなの広場についての今後の計画は。
答:みんなの広場の活用については、今後検討していく。くすのき公園は、令和7年2月に完成予定。
問:たかおと跡地の活用はどのように考えているのか。
答:現時点で、活用計画はない。今後、神瀬地区の皆さんとどういった活用がいいか話しを進めていきたい。
■JR肥薩線
問:肥薩線の復旧後の維持費について。市町村の持ち出しはあるのか。
答:上下分離方式の「上」(列車の運行)はJR側、「下」(線路や駅の管理)は自治体が負担するという話しはあるが、詳細は決まっていない。
■有害鳥獣関係
問:年々害獣が増えている。電柵や猟師への補助などありがたいが、元を絶つ方法はないか。捕獲した時の報奨金を増額したり、箱罠を増やしたりできないか。
答:9月議会で、地域で取り組む獣害対策に対して5万円を上限とした補助金を交付する事業を創設した。また、山林伐採後に山頂付近など条件の悪い場所には、針葉樹ではなく広葉樹を植林し、人と獣の住み分けを行うことができないか考えている。
■その他
問:地区住民の高齢化により、共有林の管理が難しい。現在は班長が共有林の固定資産税の徴収を行っているが、今後人がいなくなり徴収困難になることが想定される。伐採利益を税金に回すなど、事例があれば教えてほしい。
答:共有林の課題は承知しているが、法により連帯して納税しなければならず、分割することができない。伐採利益を税金に充てている事例もある。情報取集に努め、事例を紹介できればと思っている。
問:他市町村で、田んぼの耕作者にレンゲの種2キログラムを支給したと聞いた。球磨村ではそういったことはできないか。
答:ことしから産業振興対策補助金の補助率を5割へ引き上げている。皆さんからの様々な意見を検討し、来年度予算に反映していきたい。
問:村のインターネットは料金が高い。子どもがいる家庭は負担が大きいのでは。
答:補助事業を活用して村が整備と運営を行っている。設備の維持管理を考えれば、妥当な料金だと考える。また、児童生徒がいる全家庭に月2千円のインターネット助成をしている。
今回いただいた貴重なご意見は、今後の村の復旧復興や村政運営に役立てていきます。
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