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防災管理官コラム

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熊本県球磨村

■人的被害のない年に
球磨村は、全体の88パーセントが森林であり、12パーセントの地域が居住区域となっていますが、居住区域のほとんどは土砂災害警戒区域と球磨川の最大想定浸水区域の中です。そのような厳しい地形条件の中においても、球磨村の人々は長い年月をかけて少しでも安全な場所を選び、生活基盤を形成するとともに、避難路や砂防、堤防、かさ上げなどのハード対策と自主防災活動や避難訓練などのソフト対策により自然災害から身を守ってきました。
しかし、令和2年7月豪雨災害は、無残にも我々の日常を奪い去りました。
令和2年7月豪雨災害から令和7年1月1日で1643日が経過します。あの日、人間は自然災害の前では無力であり、特に、球磨村は自然災害に対して脆弱な村であるということを、あらためて思いしらされました。
昨年、避難指示などを発令した回数は5回で、ここ数年と比較した場合、防災上は穏やかな年でした。
令和7年も穏やかな年になる保証はありません。防災上、厳しい状況に追い込まれる可能性もあります。
危険な状態に陥る前に勇気をもって行動を起こすことは、防災行動上、極めて重要なキーワードです。ことしも「明るいうちに、動けるうちに、防災無線が聞こえるうちに」早目の避難を心掛けましょう。
自然災害による人的被害は日本のどこかで毎年発生しています。令和6年1月1日16時10分、能登半島では最大震度7の地震が発生し、462人の尊い命が失われました。令和6年8月8日16時43分、日向灘では最大震度6弱の地震が発生し、村では震度3を観測しました。
ことし一年、自然災害による人的被害のない年になるよう祈りたいと思います。

■令和6年の気象情報と役場の対応など

参考:
・令和6年に村で避難指示などを発令した回数は5回。
(令和5年4回、令和4年6回、令和3年7回、令和2年3回)
・8月28日~30日の村に接近した台風10号は迷走した。
・8月8日16時43分の日向灘で最大震度6弱の地震が発生した。村では震度3を観測した。

問い合わせ:総務課 防災係
【電話】32-1138

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