■災害を語り継ぐ思い
防災管理官の業務の一つに令和2年7月豪雨災害の教訓伝承があります。令和3年の春頃から講演の依頼があり、1月1日現在、94回実施しました。
教訓伝承は、近年、日本全国で毎年のように発生する自然災害に対して、防災・減災につなげることを目的としており、村の概要、豪雨の特色、役場の初動対応、被害の概要、豪雨災害を振り返り今思うこと、役場のソフト防災施策などについて、できるだけ現地・現物を交えて説明しています。依頼元は、国土交通省や北海道庁、大阪府庁、兵庫県庁、石川県庁、福岡県庁、熊本市、長崎市、防災科学情報センターなど様々です。
受講された方々は、時間的な制約はありますが、豪雨災害の実相について理解するとともに、日頃から災害に備えることの重要性についても再認識していただいています。また、現地を確認することで、自然災害の脅威、特に、想定外ということを実体験していただいています。
受講された人の所感の一部を紹介します。
・自然の美しさ、周囲の環境に人はひかれ安心して生活していますが、自然の怖さを知り、日頃から自分の住んでいる地域の災害特性を知っておかないと、有事の際、対応できないことを学びました。今回の視察を町内回覧板で周知します。(熊本市西区男性)
・記録的短時間大雨について理解しました。豪雨時の避難は健常者でも困難を極めたものと推測します。まして、要支援者の皆さんは避難などできなかったことでしょう。今回の研修を、住民の安心と安全のために生かしていきたいと考えています。(菊陽町男性)
教訓伝承は、豪雨災害から生かされた者たちの使命であり、豪雨災害を風化させることのないよう本活動を継続しなければならないと考えています。
問い合わせ:総務課 防災係
【電話】32-1138
<この記事についてアンケートにご協力ください。>