■安心・安全な暮らしを目指して
相良村長 吉松啓一
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
昨年は、新型コロナウイルス感染症も5類に移行しまして、少し安心しています。しかし、従来のインフルエンザが流行していますので、健康維持に努められておられることと存じます。
令和2年7月の豪雨災害から3年半が過ぎました。本村では、人的災害が無かった事は不幸中の幸いと思っておりますが、被害も甚大で、川辺川の氾濫で400棟を超す家屋が浸水しました。災害直後、上四浦を中心とした孤立集落に自衛隊の派遣を要請し、翌日には、各地区にパワーショベルの配置や土嚢を配布。がれき置き場を旧飛行場跡地に設置しました。およそ400haに及ぶ農地災害では、120haの災害復旧工事や棚葉瀬揚水機を新設し、飛行場用水路の改修を行いました。道路についても、新村橋の架け替えや一部林道以外は、ほぼ復旧が完了しております。
並行して、復旧から復興へと進める中で、村道については、村道平原十島線の十島側が完了しましたが、引き続き平原側などの改良や新設、国道445号の改良・バイパス工事を進めていきます。農林業関係では、高原、棚葉瀬、井沢、新並木などの石綿管改修工事や基盤整備、四浦地区の基幹林道の新設。商工観光では、川辺川を活かした魅力創造事業、教育関係では、デジタル化や給食費の無償化、中学生の通学用自転車購入補助また、2歳児までに紙おむつを配布するなど、介護や子育てを含む福祉全般の充実を図ってまいります。防災、減災面につきましては、川辺川の河川掘削や遊水地の整備、堤防の嵩上げ等の改修を県・国に強く要望しております。加えて、永江区、中央区、平原区、新村区、十島区の災害時の避難地、避難路の整備も進めております。また、高台移転対策と移住定住を目的とした宅地造成整備を行いましたところ、次々と新築住宅が出来ております。
これらは、議会のご同意と村民の皆様方のご協力の賜と思っております。このような中、本年は災害のない年でありますよう祈りつつ、安全で安心して暮らせるよう「未来につなげるむらづくり」のために皆様方と共に全力で相良村の振興に努めてまいりますので、今後ともご支援、ご協力をよろしくお願いします。村民の皆様方のご幸福を願い新年のご挨拶とさせて頂きます。
■子どもから高齢者までだれもが輝く村を目指して
教育長 緒方俊一郎
新年あけましておめでとうございます皆様、希望に満ちた新しい年をお迎えになられたことと存じます。
昨年、村内の学校でもインフルエンザの流行で学級閉鎖が行われましたが、児童・生徒は困難を乗り越えてすくすくと成長しております。感染力や重篤性が強い新型コロナはやや下火となり感染症法5類に移行しました。今年もコロナの予防で行った呼吸器感染症予防への取り組みを続ける必要があります。
ところで小・中学校とも生徒数の減少が続いており、新年度は南小学校169名、北小学校5名、中学校107名となる予定です。相良村の子供たちは「だれ一人取り残さない」ように努力し、立派に育ってほしいと願っております。
そこで、気がかりなのは北小学校に在籍する子供たちのことです。北小では今年11人の児童を9人の先生方が教育に当たってくださいました。来年5人の子供たちを校長先生以下3~4人の先生が教育してくださるでしょう。県下でも小規模・少人数の学校のひとつとなります。「相良村の子供たちを平等に教育する」という観点からとても気がかりです。また北小は洪水に襲われる危険な場所に立地していることも心配です。
昨年12月に北小地区にお住まいの保護者の要望によって開催した意見交換会で、集まられた方々から相良村の子供は一つの小学校で学ばせるべきだという意見が強く出されました。本年は相良村が誕生して68年、また中学校統合以来21年となります。時代の大きな流れを踏まえて、相良村の子供たちをしっかりと育てたいものです。
そういった観点からも小学校の在り方を検討すべき時期に来ていると考えます。
教育委員会は本年もドアを開放しております。電話でも結構です、どんな問題でもご遠慮なくお申し出ください。必要に応じて教育長以下担当職員がお話を承り、問題の解決に取り組んでまいります。
村民の皆様が健康で、笑顔の絶えない村となるよう、努力してまいりますので、なお一層のご支援・ご協力をお願い申し上げ、皆様のご多幸をお祈りし、新年のご挨拶といたします。
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