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自治体の皆さまへ

特集 6月は環境美化の月 私たちの手で荒尾のまちをキレイに!(1)

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熊本県荒尾市

■いつまでも美しいまちでありたい 市民が協力して守る荒尾市の環境
荒尾干潟をはじめ、自然豊かな荒尾市。その自然はそれを守る人たちがいるからこそ存在しています。海岸ではごみ拾い、おもやい市民花壇では花の栽培など、市民の皆さんが協力し合い、まちの美しい環境を守っています。「環境美化の月」である6月、ぜひこの機会に環境のために“私たちにできること”を考え、行動してみませんか?

■住み良い荒尾市の未来は環境問題を学ぶ一歩から
エコパートナーあらお市民会議

◇故郷のまちを守る〝地球市民〞の視点
小さなアクションから人々の環境意識を変えていく。そんな目標を掲げ、約20年前から荒尾の環境意識の向上に努めてきた団体が「エコパートナーあらお市民会議」です。全国的に環境問題への意識が高まっていた平成18年に発足。市役所・企業・各種団体・市民で構成された団体で、現在60〜70人が在籍。〝地球市民〞という観点から、環境に配慮した行動を推進し、地球温暖化防止に対する取り組みに力を注いできました。
「自ら環境問題を学び、実践すること。地域の環境教育・学習支援の実施。さらに、活動を通じて得た環境情報を広く発信すること。この3本柱で市全体の環境意識を高めるために活動してきました」と話すのは同団体の副会長の坂田尚子(さかたなおこ)さん。発足から20年、定期的に北九州や水俣を訪れ、時には水俣から講師を呼ぶなど地域間で交流を続け、環境問題の見識を深めてきました。ごみ袋の有料化によるごみの削減や、環境美化活動の企画・運営、グリーンカーテンの設置など先陣を切って取り組んできた荒尾における立役者です。また、イベントの企画も積極的に行い、コロナ禍で中止となったものもありますが、道路や海岸の清掃、「あらお環境まつり」も企画。今年3月には、市役所周辺で集めたごみの重量を競い合う、ゲーム的な要素を取り入れた清掃活動「街ごみゼロ大作戦」を実施しました。当日は個人や団体・各事業所から54人が参加。全体で143kgを超えるごみを回収するなど、ユニークな取り組みも注目されています。

◇個々の行動が叶えるゼロカーボンシティ
環境問題も新たな局面に差し掛かる中、若い世代のメンバーも増やしたいと荒尾干潟周辺で環境美化活動と干潟の生物観察などを合わせた環境学習イベントも行っています。かつて、荒尾市は水害のないまちと言われていましたが、令和2年の豪雨で誰もが身に迫る水害の恐怖を味わったことで、地球温暖化による異常気象の影響を感じている人も多いはず。「年々深刻化する台風被害や豪雨被害など、地球温暖化の影響は待ったなしのところまで来ています。市民が安心して暮らせるまちを守るためにも環境問題を自分のこととして捉える必要があります」と坂田さんはその想いを語ります。
市は、令和3年3月にゼロカーボンシティを宣言し、2050年までにCO2排出量を実質ゼロにする取り組みを進めています。目標を達成するためには、行政や企業・市民が日々の行動を重ねることが欠かせません。「温暖化も環境問題の大きな課題の一つ。地球規模で見る温暖化問題は日々の暮らしにどのような影響があるか、子どもの頃から危機感を持って学習する必要があります。環境問題は遠くにあるようで、実は個々の目の前にあるもの。荒尾市を〝住みよいまちにしたい〞という思いで活動を続けてきました。大変ではありますが、発信を続けることで理解してもらえる日が来ると信じています。40年近く荒尾市を見つめる中で、時代も随分と様変わりしました。〝使い捨て〞の時代は終わり、今はエコの時代。改めて大切なものは何か、今一度しっかりと次世代に伝える必要性を感じています」と坂田さんは語りました。

ダンボールコンポストやグリーンカーテンなど、さまざまな啓発活動をしています。

◆美しいまちが環境意識を高める
エコパートナーあらお市民会議 副会長 坂田尚子(さかたなおこ)さん
荒尾にはグリーンランドやゴルフ場など幅広い世代に向けた観光資源のあるまちです。まちを訪れる人に〝きれいなまちだな〟と感じてもらえるまちづくりに尽力することで、市民や観光客の意識をわずかでも環境に向けることができたら、荒尾市の未来は明るい!そう期待しています。

◆荒尾のまちにはこんなごみが落ちています!
・ペットボトル・缶などのリサイクル品
・弁当容器など、家庭ごみの焼却処分品

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