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自治体の皆さまへ

特集 6月は環境美化の月 私たちの手で荒尾のまちをキレイに!(2)

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熊本県荒尾市

■「花の癒やしで、まちを明るく」30年続くボランティア団体
おもやい市民花壇の会

◇分かち合いの精神で守り続けた30年間
約4000平方メートルの広場に見事に咲き誇る、約1900株のバラ。訪れる人の心を和ませる「おもやい市民花壇バラ園」は、辺りをふわりと包む優しいバラの香りに心が弾みます。大島浄化センターの敷地内にあるこの場所は「おもやい市民花壇の会」のボランティアの皆さんが運営しています。きっかけは、平成8年に実施された「バラの一株運動」。平成10年に運動が終了し、会の活動も休止を余儀なくされましたが、「バラは生きているのだから、手入れを続けないとかわいそう」との声が上がり、おもやい市民花壇として活動を再開。「この場所を共有するために、みんなでバラ園を存続させようと活動を始めました。関わってくれる皆さんには感謝しかありません」と穏やかに話す代表の浦田昌子(うらたしょうこ)さん。会の発足当初から中心となり、花壇の維持・管理に努めます。その甲斐あって週1回の活動には会員42人中、毎回30人以上が集うのだとか。中には熊本市・長洲町・大牟田市・みやま市・柳川市・小郡市など市外から訪れる会員も。20年以上活動を続けるベテランも多く、一人ひとりがやりがいを持って参加しています。「年に2回、春バラと秋バラが咲くので、年間通して活動に休みはありません。毎回、消毒に草むしり・剪定・肥料の散布や清掃など、手入れの難しいバラに細やかなケアが続けられるのは皆さんのおかげです」と浦田さんは嬉しそうに微笑みます。

◇家族のような仲間とまちの癒やしを育む
バラ園の名に掲げる〝おもやい〞とは、「共同で何かをする・分かち合う」という意味の方言です。「花が咲いた時の感動や癒しを来場者と共有することがやりがいです」と話す浦田さんの言葉通り、バラを通じて広がる感動の輪は、この場所に関わる人々の心に喜びの循環を生みます。活動の中で大切にしてきたことは〝和と健康〞。和気あいあいとした雰囲気で、みんなが楽しめる場にすること。そして、健康を維持すること。「健康でなければ花の手入れも、成長を見届けることも難しいですから。活動に苦労を感じたこともありません。それより、バラが花開くことに大きな感謝を感じます。花が咲くのは、ボランティアの皆さんの真心が花に伝わった証拠ですよね。バラ園の仲間は家族、バラ園ファミリーです。我が子を慈しむようにバラに愛情を注ぎ、一生懸命に取り組む皆さんの心がバラの花にも通じて感動を与えてくれるのでしょう。本当にありがたいです」。ここで学んだ知識を活かし、自宅で育てる人も多いとか。また、それぞれが花の見頃やバラ園の情報の発信者となっています。バラ園をコースに入れた散策を楽しむ市民の姿も見られ、みんなの手で作り上げた、まちの宝物のような場です。
代表の浦田さんは「荒尾市花いっぱい推進協議会」の会長も務め、花壇づくりや園芸教室・講演会なども行っています。「近年の荒尾市は、まちの片隅に花が増えて嬉しいです。花が咲く場は、癒しの場。そんな場所が増えれば人の心も明るくなり、健康につながります。まちも彩りがでて明るくなる。ましてや荒尾市は大きな飛躍の時を迎えていますから。まちの変化と花の姿を今後も見守っていきたいですね」浦田さんたちがこの場所に注いだ、たっぷりの愛情は明日のまちの力となり、地域にしっかり根を張っています。

手入れが難しいバラも、ここではキレイな花を咲かせます♪

◆健康の秘訣は、仲間との時間
おもやい市民花壇の会 代表 浦田昌子(うらたしょうこ)さん
和やかな雰囲気で活動したあとは「お茶にしましょう」の掛け声で、持ち寄った手作りパンやお菓子をいただくのも楽しみのひとつです。長く活動を続ける中で自然と仲が深まり、大好きなふるさと荒尾に少しでも恩返しをしたいと楽しく活動に参加しています。素晴らしい出会いは、私の一生の宝物。いつも支えてくれる家族には感謝でいっぱいです。

◆春バラ観賞にお越しください
6月30日まで春バラの観賞ができます!美しい春バラに癒されませんか?
開園時間:6時~18時(4月~9月までの期間)
観賞期間:6月30日(金)まで

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