◆全国大会出場! 四中陸上部 松山悠南(まつやまゆな)さん
過去の自分を乗り越え全国へ挑む荒尾の星!
◇実力が認められ全国へ
皇后杯第42回全国都道府県対抗女子駅伝競走大会の予選となるレースに出場し、見事その実力が認められ、熊本陸上競技協会から全国大会に出場する選手に選ばれたのは、さまざまな大会で好記録を残している四中の陸上部員、松山悠南(まつやまゆな)さん。現在、1月に控えた京都で行われる全国大会に向けてトレーニングを積んでいるところだとか。「昨年は補欠でしたが、今年はチームの代表として走ります。チームで上位を、個人では区間賞を目指します」と松山さんは意気込みます。
◇自分を取り戻す〝大丈夫!〞の言葉
幼い頃から走ることが好きだった松山さんは、2つ上の姉と一緒に小学3年生からクラブチームに所属。陸上競技に手応えを感じてきたのは意外にも中学に上がってからだとか。それまでは自身の課題だったメンタルの弱さから本番での記録が伸び悩んでいたそう。しかし、中学に入り顧問の有田先生に出会い、記録がグンと伸びたそうです。「以前はスタート前にムカムカするほど不安になっていましたが、今は先生の〝大丈夫!〞の言葉とグータッチで平常心を取り戻せるようになりました」。そんな松山さんを支える有田先生は「走ることが大好きで、普段からアスリートとして意識を高く持って生活できることが彼女の強みです。3年間の成長に私も驚いています」と話し、日常生活においての成長も記録更新に繋がっていることでしょう。
松山さんの走る原動力にもなっている、いつも支えてくれる先生や仲間、家族に向けた精一杯の感謝の気持ちを胸に、全国の舞台を駆け抜けます。
・顧問 有田大将(ありただいすけ)先生
普段から、次の大会への方向性などについて話す機会を多く持ち、不安な部分は一緒に解決しています。昨年の全国大会は補欠でしたが、前回走れなかった分、今年は本人の夢舞台!走れる喜びを味わいながら駆け抜けてほしいです。
◆春季九州大会優勝! 有明高校野球部
九州大会で35年ぶり優勝!チームワークで掴んだ勝利
◇惨敗の悔しさをバネに日常生活から変えた
第152回九州地区高等学校野球大会で、大分県代表の大分舞鶴を破り、見事優勝を果たした有明高校野球部。熊本県勢としては1988年の九州学院以来、35年ぶりに勝ち取った悲願の優勝です。「この勝利は、部員全員で勝ち取ったものです」と話す監督の西(にし)先生の言葉の背景には理由がありました。
現在、3年生の生徒が実力派ぞろいの野球部として結果を期待されながら挑んだ2年生の秋の大会で、まさかの初戦敗退となった苦い経験がありました。そのとき負けた悔しさをバネに、チームは一念発起!野球の技術だけではなく、学業、挨拶やマナーなど、まずは野球以外の日常生活の見直しから取り組みました。
◇本当に強いチームには本物の仲間がいる
「トイレの履き物を揃えるところから。赤点を取ると練習に出られないので勉強もがんばり、練習がスムーズに進むように先を見越して、バットやグローブ、水などを運ぶベンチワークを徹底したり、練習終わりにボールが落ちていないかを気にかけたり。みんなでチームの雰囲気を高めていきました」と振り返るのは、キャッチャーとしてチームの調整役を担ってきた池邉翔(いけべかける)さん。
「入部時は、意見の対立もありましたが、相手を信頼しないと強いチームにはなれません。個性を認め合えるチームになれたことが、結果につながったと思います」と部員の長嶋葵裕(ながしまきひろ)さんも続けます。有明高校野球部は、野球を通じてかけがえのないものを得ることができ、きっとそれは一生の宝物となることでしょう。
・キャプテン 山下登阿(やましたとあ)さん
「甲子園に導かれるチーム」を目指すなかで、人は人から支えられて変わっていくことを実感しました。卒業後は、異なる個性を認め合い、誰もが参画できる社会(チーム)を支える特別支援の教員を目指します。
・監督 西連一郎(にしれんいちろう)さん
今の3年生と同じ春に、新卒で赴任し、成長を見守ってきました。日常生活を見直し、自主練の動画を送ってくれる彼らのなかに意欲が見えたことが、結果を残せた1番の秘訣だと思います。
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