荒尾市長 浅田敏彦(あさだとしひこ)
今年の夏は記録的な猛暑が続きましたが、日中の暑さも和らぎ、秋の風が心地よい爽やかな季節になりました。一方で、台風が発生しやすく、台風10号が上陸した際には、多くの方々が避難所を活用し、9月1日の防災の日に開催した「あらお防災フェスタ」には、約6千人の方にご来場いただき、市民のみなさんの防災意識の高まりを実感したところです。
台風や火災時などに地域の消防防災の要として活躍する消防団の「県消防操法大会」が八代市であり、応援に行ってきました。競技は「ポンプ車の部」と「小型ポンプの部」の2部門で、県内市町村の34隊が消防技術の正確さや速さを競う中、本市代表の2隊がそれぞれ準優勝という好成績を収め、日頃の訓練の成果を十分に発揮してくれました。
また、フランスの首都パリで開催されたオリンピック・パラリンピックでは、日本代表チームで活躍する本市出身のアスリートに、パブリックビューイングなどを通じて、市民のみなさんと一体となってエールを届けることができました。
バレーボール男子の宮浦健人(みやうらけんと)選手は勝負どころで決勝点を決め、決勝トーナメント進出に貢献し、車いすラグビーの乗松聖矢(のりまつせいや)選手は献身的なプレーでチームを支え、前2大会連続の銅メダルを上回り、この競技では日本初の金メダルを獲得しました。お二人が積み重ねてきた努力に敬意を表するとともに、今後のさらなるご活躍を期待しています。
地域の話題では、ここ数年の新型コロナの影響で、今年度から再開または新たに始まった行事も多く、8月には各地区の夏祭りや納涼祭などにお招きいただき、市民のみなさんと笑顔で直接お話ができ、私自身もたくさんの元気をもらえ、市政運営への一層の励みとなりました。
さて、市立有明医療センターが開院してから1年が経ち、有明地域の中核病院として、多くのみなさんにご利用いただいています。現在、駐車場整備などの工事を行っていて、進入路の変更などご不便をおかけしていますが、今年12月上旬にはグランドオープンを予定しています。併せて、正面玄関前への路線バス乗入れを開始するなど、利便性を向上させるとともに、関係機関との連携を深め、有明医療センターを核として安心して健やかに生活できる環境づくりを推進してまいります。
また、企業誘致に関しては、県内への半導体関連企業の集積という追い風もあり、昨年度、本市では過去最高となる6社と立地協定を締結することができました。今後も、トップセールスで企業誘致を積極的に進め、人口減少・少子化対策の重要な柱である「働く場所」の創出を図ってまいります。
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