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特集 決意新たに踏み出す一歩

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熊本県荒尾市


昨年より「成人式」の名称を改め、二十歳の節目を祝う場として開催された「二十歳の集い」。晴れ着に身を包んだ、今年度二十歳になる381人が参加。市長や来賓から祝福の言葉が贈られ、地区代表者が企画した催しも実施するなど、会場は大いに賑わいました。


・まだ学生気分でしたが、ここに来たら成人したと実感しました。
・イラストレーターという将来の夢に向かってがんばります。
・片親でここまで育ててくれて感謝しています。ありがとう。
・20年間親に迷惑かけたけど大切に育ててくれてありがとう。

◆龍野美沙紀(りゅうのみさき)さん
◇内向的な自分だから周囲の力になりたい
「小さな頃から人の話を聞くことが好きなんです」と穏やかな口調で話す龍野美沙紀(りゅうのみさき)さんは、幼稚園の頃から他の子のサポートを頼まれるしっかり者。小学生から続けるチアリーディングをはじめ、高校時代は琴を奏でる箏曲(そうきょく)部に所属。体育祭では団対抗の創作演技で振り付けや指導を行うなど、リーダーシップを発揮する美沙紀さんですが「元々は社交的ではないからこそ、友達の力になりたいんです」と想いを口にします。高校2年生の夏、そんな姿を見た担任の先生から「公認心理師を目指してみたら?」と背中を押されたことをきっかけに、心理の世界に踏み出します。それまで看護師として働く母の亜希子(あきこ)さんに憧れを抱き、看護の道を志してきた美沙紀さんでしたが「人の人生に関わる心理的問題を解消することができれば」と、今は心理学の世界でひたむきに学び続けています。その背景には、高校生の時、学校に来られずつらい思いをしていた友人の存在と、父の義栄(よしひで)さんと人吉の水害ボランティアとして土砂をかき、被災地の人々に心を寄せた経験があります。

◇人に寄り添いながら自分の道を邁進する
「社会にはいろいろな境遇の人がいます。それを分かった上で、自分の道をがんばります」と強い意志をもつ美沙紀さん。人に寄り添うからこそ見えてくることがある。その経験の積み重ねが今の美沙紀さんの大きな原動力となり、これからの将来の道を切り開いていくことでしょう。


人に恵まれ、多くの愛情を受けて立派な20歳になったね。社会に出るとさまざまな困難があると思うけれど、周りの人を頼りながら楽しく過ごしてね。

◆山田伊織(やまだいおり)さん
◇母の言葉で奮起!自分らしく挑戦を
幼い頃から読書好きだったという山田伊織(やまだいおり)さん。中学生の頃、古典の世界に触れたことで、改めて〝国語〞という教科の面白さを実感したといいます。現在は、熊本県立大学の文学部日本語日本文学科に通い、古文の研究に没頭する日々。将来の夢である国語の教師を目標に、課外活動やアルバイトにも精力的に取り組んでいます。
「どんな活動でも、やるからには自分らしく」をモットーとする伊織さん。今回の「二十歳の集い」では、実行委員会の一員として裏方を担ってきました。抜群の行動力と芯の強さを兼ね備えた伊織さんですが、幼少期までは引っ込み思案な性格だったとか。そんな自分を変えたきっかけは、お母さんの言葉と中学校の部活動。「小学校低学年の頃、母に〝あなたはやっていいことと、やってはいけないことがわかっていると思うから自分で判断しなさい〞と言われたことが印象に残っています。中学校の茶道部では、部長として客人をもてなした経験が今につながっています」と伊織さんは落ち着いた口調で話します。

◇温故知新の精神で過去と未来を繋ぐ
「将来は、生徒と一緒に成長できる先生になりたい」とまっすぐな瞳で語る伊織さん。名前にある「伊」には、〝人と人を繋ぐ〞という想いが込められているそうです。温故知新の精神で次世代を見据える伊織さんの横顔は、ひときわ輝いていました。


どこでも本が読めるほど、集中力抜群の伊織。家族想いの素直な子に育ってくれてありがとう。健康に気をつけて、やりたいことに思いっきり挑戦してね!

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