文字サイズ
自治体の皆さまへ

特集 世界に挑む!(2)

4/38

熊本県荒尾市

■Interview 車いすラグビー 乗松聖矢(のりまつせいや)選手
荒尾出身・熊本市在住。日本代表選手として、2度のパラリンピックを経験し、この夏のパリ・パラリンピックで3度目の出場を目指す。

◆Profile
・SMBC日興証券所属
・1990年4月2日生まれ
・熊本市在住
・有明工専卒業
・パラリンピック リオデジャネイロ大会(2016年)と東京大会(2021年)の2大会連続で銅メダルを獲得し活躍

◆悲願の金に向けて、想いはパリへ
◇勝てるチームになるために仲間と想いを共有する
手足に力が入らなくなる難病のため、12歳で車いす生活となった乗松聖矢(のりまつせいや)選手。16歳から車いすツインバスケットボールを始めたのち、知り合いの勧めで23歳で車いすラグビーに転向しました。「車いすラグビーは、パラリンピック競技の中でも唯一、車いす同士のタックルが認められているスポーツです。そんな激しさが魅力ですね。団体競技なので、チームの連携が取れて良いプレイができた時は嬉しいですし、勝ったときの喜びをチームメイトと共有できるのもいいですね」と話す乗松選手は、2016年のリオデジャネイロ大会、2021年の東京大会と、2度もパラリンピック出場を果たしています。順風満帆のキャリアにも見えますが、実際は「苦労だらけ」だったといいます。「これまでの2度のパラリンピックは全て銅メダルでした。ずっと金を目指してきただけに、1度も目標を達成できてない悔しさがあります。僕自身はどうやったら目標を達成できるかを常に考えていますが、団体競技なので、チームメイト全員が同じ想いを共有していくことが大切だと思っています」。そのために日頃からチームメイトとのコミュニケーションを心掛けているそうです。

◇最初のパラリンピックとは全く違う気持ちで向き合う
昨年夏、日本チームのパリ・パラリンピック出場が決まり、あとは乗松選手自身が選抜メンバーに選ばれるかどうかの結果待ちなのだとか。(5月末現在)「チームの出場が決まったときはホッとしました。パリ大会に向けて1年間しっかり準備できたのが良かったですね。6月にあるカナダでの世界大会で自分のプレイをアピールしたいです。今は焦りや不安はなく、変わりない日々を過ごしています」と穏やかな心境であることを話してくれました。
過去を振り返ると1度目のリオデジャネイロ大会では、チーム最年少で選抜メンバーとなり、いい意味で怖いもの知らずで、先輩の後について必死にがんばっていたそう。2度目の東京大会では、コロナ禍で体育館が閉鎖され、公園を走ったり、自宅でトレーニングをしたりと苦労もありました。そして、パリで3度目の出場となるかどうか。「今回の大会が最後かもしれないという想いもあります。出場が決まったら、若手選手にもパラリンピックの舞台を一緒に楽しんでほしいですね」と乗松選手。現在は熊本市内に住んでいますが、社会人になりたての頃まで荒尾に住んでいました。「荒尾は特産品が多いし、九州各地へのアクセスも良く、離れてみてその良さが分かるようになりました。市民のみなさんには、これまでの大会でもたくさんの応援をいただきました。パリ・パラリンピックでみなさんの想いに応えるためにも、金メダル獲得を目指してがんばります」と最後に意気込みを話してくれました。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU